和室で寝ているけれどベッドを設置するか迷っている、設置するとすれば何に気をつければ良いか知りたいという人は多いようです。
和室にベッドを設置する際は、気をつけなければいけないポイントがいくつかありますが、それさえクリアすれば安心してベッドを使うことができます。
ここでは、和室にベッドを置く場合の準備と万が一、畳が傷んだ時の対策についてお伝えします。
目次
和室にベッドを畳の上に置く時に注意したいポイント
畳には天然の調湿作用があり、湿度が高くなったら湿気を吸収、低くなったら湿気を放出してくれます。
また、自然の素材ならではの温もりやい草の香りによる癒し効果なども期待できますが、自然の素材だからこそベッドを置く時には気をつけたいポイントがあります。
まず一つ目は、ベッドは頻繁に移動するものではないためカビやダニなどが発生しやすいという点です。
ベッドの床面下に湿気がこもると嫌なニオイの原因になることもありますし、知らない間にカビやダニが発生、繁殖する可能性もあります。
二つ目は、ベッドの重みで畳がへこんだり、傷がついたりする点です。
シンプルなデザインの比較的軽めのベッドでも、ずっと同じ位置に設置することになるため畳がへこんでしまうことは多いですし、重いベッドが畳の上で動いてしまうことで擦れて、ささくれ立ったりすることも考えられます。
賃貸の場合は退去の際に思ったよりも高額の修繕費を請求されることがあるので、特に気をつけてください。
三つめは和室に限ったことではありませんが、ベッドを設置する際は大きな家具の近くに置かないよう気をつける必要があります。
これは、地震があった時に被害を受けないようにするためなので、和室以外でも同様の注意が必要でしょう。
ベッドを和室に置くなら畳を傷つけない対策をしよう
和室にベッドを置くのであれば、畳を傷つけないための事前の対策が必須です。
先にお伝えしたように賃貸で畳に傷をつけると余計な出費が増えることになるので、しっかりと対策しておいてください。
接地面の広いベッドを選ぶ
ベッドの重みをできる限り分散できるよう、接地面の広いベッドを選ぶことで畳のへこみや傷対策になります。
脚付きベッドならお洒落で華奢な細い脚ではなく、どっしりとした太めの脚がおすすめです。
ベッドの下にマットなどを敷く
畳の上にベッドを直接おいてしまうと、ちょっと体が当たっただけで摩擦が起こり、畳に傷がつくこともあります。
それを防ぐためには、ベッドの下に保護マットやラグなどを敷くと良いでしょう。
手軽に使えるロール式のフローリング板もあるので、お部屋の雰囲気に合わせて選んでください。
もしもベッドのせいで畳が傷んでしまったら
ベッドを畳の上に置く前に対策を取ったにもかかわらずへこんでしまった、傷んでしまったという場合でも、程度によっては、ほぼ元通りにすることができます。
畳がへこんでしまった時は固く絞った濡れ雑巾を畳のへこみ部分に置き、その上からアイロンを当てるという方法で、ある程度元に戻せます。
適度な湿気と熱を与えることで、圧し潰されてしまった畳に再び弾力性が戻るというわけです。
ただ、傷がついてしまった、ささくれてしまったという時や先にお伝えした方法でもへこんだままという時は、諦めて上からラグを敷いてしまいましょう。
少し古くなっていた畳なら表替えや新しい畳との入れ替えも一つの方法です。
ですが、濡れ雑巾とアイロンを使った修復やラグを敷くといった対処法に比べると表替えや入れ替えは費用も手間もかかるので、へこまないよう、傷つけないよう、事前の対策を万全にしておきましょう。
和室に合うベッドとは
和室にベッドを置く予定なら、どんなベッドが和室に合うのかを知っておく必要があります。
インテリアのテイストを揃えるのか、ベッドがお部屋のアクセントになるようにコーディネートするのかによって選ぶベッドも変わってくるので、まずは作りたい部屋の完成形をイメージすることが大事です。
和室に置くなら畳と同じくナチュラルな雰囲気の木製ベッドがおすすめですが、モダンな和室というイメージなら木にこだわらない素材選びもできそうです。
すっきりとした見た目のヘッドレスベッド、ホテルの客室のようなお洒落空間が作れるローベッドやステージベッドなども思った以上に和室に馴染みます。
理想の寝室に合うベッドの色や素材、サイズ感やデザインなどを具体的に思い浮かべ、色々なベッドを見比べてみることで、和室に合うお気に入りのベッドがみつかるはずです。
和室におすすめなベッド5選
ベッドといえば洋室のイメージですが、デザインや素材によっては思った以上に和室に馴染むものも少なくありません。
ここでは、和室でも違和感なく、お洒落に見せられるおすすめベッドを5つご紹介します。
頑丈設計の天然木製すのこベッド
和室にもしっくり馴染む天然木をふんだんに使用したすのこベッドです。
シンプルなデザインなので、主張しすぎず、畳との相性もバツグン。
高さを4段階に調節できるので、お部屋の広さや好みに合わせられます。
カントリー調デザインの北欧産天然木製ベッド
自然なあたたかみのある風合いが魅力の北欧産天然木を使用したベッドです。
ヘッドボードには小物の仕分け収納にも便利な仕切り付きの棚、スマホなどの充電ができる2口コンセントも付いています。
引き出し収納付き木目調フレームベッド
和室にも馴染みやすい木目調フレームがスタイリッシュな印象のベッドです。
2杯の引き出し付きで寝具の予備などの収納にも便利。
ヘッドボードにはUSBポートとコンセント、棚も付いているので、ベッド周りが片付きます。
スッキリした直線的デザインのプラットフォームベッド
高さを抑えたローデザインで、圧迫感なく設置できるベッドです。
ヘッドボードには、スリムな奥行の宮棚付きで、ホコリが入りにくいスライド式コンセントも2口付いているのでスマホなどの充電にも便利です。
天然パイン材のすのこ床板ローベッド
天井との距離を広くとれるロータイプなので、圧迫感なく設置できるすのこベッドです。
フレームにマットレスを乗せてソファ代わりにしたり、一回り大きめのフレームを設置して余ったボード部分を棚として使っても便利です。
まとめ
和室にベッドを置いて良いのかどうか、置く場合は何に気をつければ良いのかなどで悩んで、ベッドを諦めていたという人もいるかもしれませんが、きちんと対策をすればベッドを設置することはできます。
こちらのページでは、和室に合うベッドも多数揃っているので、ぜひご覧ください。