和室にベッドを設置したいけれど、どのようなベッドが和室に合うかわからない、と悩む方も多いでしょう。ベッドといえば洋室のイメージがありますが、いくつかのポイントを押さえていれば、和室に合うベッドを見つけられます。
また、和室にベッドを置くなら、ベッドの重みで畳がへこんだり、ささくれたりしないような対策も必要です。
ここでは、和室に合うベッドの特徴や和室とベッドを組み合わせるコツ、ベッドを畳の上に置くときの注意点、畳が傷んでしまったときの対処法などを解説します。和室におすすめのベッドも紹介するので、ぜひベッド選びの参考にしてください。
頑丈設計の天然木製すのこベッド
スッキリした直線的デザインのプラットフォームベッド
天然木と畳を組み合わせたステージベッド
目次 [開く]
和室に合うベッドの特徴とは
和室にベッドを置く予定なら、まず、どのようなベッドが和室に合うのかを知っておきましょう。和室に合うベッドを選ぶ際のポイントは、デザイン、素材・カラー、機能性の3つです。ポイントを押さえてベッドを選べば、和室に合ったベッドが見つかるでしょう。
デザイン|ヘッドレスのローベッドやステージベッドがおすすめ
和室でベッドを使用するなら、部屋への圧迫感が少ないものを選ぶのがポイントです。
座卓や座椅子など、和室で本来使用する家具は背の低いものが多く、ハイタイプのベッドを選んでしまうと圧迫感が出てしまいます。ローベッドやステージベッドは、部屋への圧迫感を抑えられるだけでなく、布団のような感覚で使えて開放感もあります。
また、すっきりとした見た目のヘッドレスタイプも、和室の雰囲気に合うでしょう。ヘッドボードがあるタイプを選びたいなら、できる限りヘッドボードが低いものや薄いものを選ぶのがおすすめです。
ただし、ローベッドやステージベッドは、立ち座りがしにくいというデメリットもあります。足腰が弱っている方は無理をせず、シンプルな脚付きのベッドを選びましょう。
素材・カラー|落ち着いたカラーの木製フレームがおすすめ
和室に置くベッドの素材は、和室の雰囲気を崩さない木製がおすすめです。カラーは、落ち着いたブラウンやベージュが合うでしょう。和室で使用されてる柱や天井、敷居などのカラーと合わせると、部屋の雰囲気を統一できます。
畳素材を使用したベッドもあるため、ベッドで寝たいけれど畳の風合いも感じたいという方は、畳ベッドを選ぶとよいでしょう。
和テイストの家具を組み合わせながら、素材選びや色選びを楽しんでみてください。
機能性|通気性の良い構造のものがおすすめ
畳の上にベッドを置くと、通気性が悪くなり、湿気がたまりやすくなります。湿気はカビやダニが発生する原因になるため、和室に置くベッドは、可能な限り通気性の良い構造のものを選びましょう。
ベッドの床面がすのこ状になっているすのこベッドは、通気性抜群で和室におすすめです。脚付きのベッドも通気性が良いですが、脚に重さが集中して畳がへこみやすくなるため、取り扱いには注意しましょう。
また、ベッド下に収納があるタイプのベッドは、通気性が悪いため避けるのがおすすめです。ベッド下のスペースを空け、風通しが良い状態を保ちましょう。
和室におすすめなベッド6選
ベッドといえば洋室のイメージですが、デザインや素材によっては思った以上に和室に馴染むものも少なくありません。
ここでは、和室でも違和感なく、お洒落に見せられるおすすめベッドを6つご紹介します。
頑丈設計の天然木製すのこベッド
和室にもしっくり馴染む天然木をふんだんに使用したすのこベッドです。
シンプルなデザインなので、主張しすぎず、畳との相性もバツグン。
高さを4段階に調節できるので、お部屋の広さや好みに合わせられます。
デザイン性の高い落ち着いたすのこベッド
シンプルで優しい雰囲気のシルエット。LED照明の灯りが枕元をそっと照らします。脚部にゴールドをあしらった2トーンカラーが特徴的。棚・コンセント付きのしっとり落ち着いたすのこベッドです。
引き出し収納付き木目調フレームベッド
和室にも馴染みやすい木目調フレームがスタイリッシュな印象のベッドです。
2杯の引き出し付きで寝具の予備などの収納にも便利。
ヘッドボードにはUSBポートとコンセント、棚も付いているので、ベッド周りが片付きます。
スッキリした直線的デザインのプラットフォームベッド
高さを抑えたローデザインで、圧迫感なく設置できるベッドです。
ヘッドボードには、スリムな奥行の宮棚付きで、ホコリが入りにくいスライド式コンセントも2口付いているのでスマートフォンなどの充電にも便利です。
天然パイン材のすのこ床板ローベッド
天井との距離を広くとれるロータイプなので、圧迫感なく設置できるすのこベッドです。
フレームにマットレスを乗せてソファ代わりにしたり、一回り大きめのフレームを設置して余ったボード部分を棚として使っても便利です。
臭いもなく、目立つ木目もなく、部屋に馴染んでいい感じです!以前は高めのベッドにして下を収納にしていたので、今回もそうするか迷いましたが…
こちらの商品は収納はできない代わりに、マットレスを置くとちょうどソファのように使えますし、部屋も広く見えて後悔はしていません。折りたたみタイプのヨガマットくらいなら入るので下に収納しています。
フロアワイパーも入ります。
天然木と畳を組み合わせたステージベッド
ベッドでも畳の温かみを感じたい方におすすめのステージベッドです。北欧原産の天然木フレームは部屋に馴染むナチュラルカラーで、縁なし畳とも良く合います。マットレスでも布団でも使用でき、小上がりのようにも使えるため、和室をはじめとするさまざまな部屋に合うでしょう。
和室とベッドを組み合わせるコツ
和室とベッドを組み合わせるときは、まずは作りたい部屋をイメージしましょう。記事で紹介している和室に合うベッドの特徴を参考に、ベッドの色や素材、サイズ感などを具体的に思い浮かべ、さまざまなベッドを見比べることが大切です。
インテリアのテイストをそろえるのか、ベッドが部屋のアクセントになるようコーディネートするのかによっても、選ぶベッドは変わります。
また、和紙の照明やロールスクリーン、自然素材の家具、ロータイプの家具など、インテリアにもこだわりましょう。部屋全体の雰囲気を考えることで、和室とベッドが違和感なくマッチするようになります。
ベッドを和室の畳の上に置くときの注意点
ベッドのような重い家具を畳の上に置くと、畳がへこんだり傷んだりしてしまいます。和室でベッドを使用するなら、畳がダメージを受けないように対策する必要があります。また、併せてカビ・ダニ対策も徹底しましょう。
ベッドを畳の上に置くときの注意点を3つ解説します。
畳がへこまないよう対策する
畳は上方向からの圧力に弱く、へこみが残りやすいという特徴があります。比較的軽めのベッドでも、ずっと同じ位置に設置していると畳がへこんでしまいます。特に脚のあるベッドの場合、重さが集中するためさらにへこんだ跡がつきやすいでしょう。
畳のへこみを防ぐためには、ベッドの重みをできる限り分散できるよう、設置面が広いベッドを選びましょう。脚付きベッドなら、お洒落で華奢な細い脚ではなく、どっしりとした太めの脚のものがおすすめです。
また、へこみを防止するマットなど、市販のグッズも活用するとより畳のへこみを防げます。
畳がささくれないよう対策する
重いベッドがずれたり、ベッドを移動させたりするときに、畳に傷が付いてしまうことがあります。畳のイ草が切れてしまうと見た目が悪くなり、ささくれた状態を放置すると傷みがより広がってしまう可能性もあります。
折りたたみ式のベッドを折りたたんだり、ベッド下の引き出しを開け閉めしたりするときにも傷が付きやすいため、ベッド選びの際は注意してください。
畳のささくれ防止のためには、ベッド下にマットやラグ、ロール式のフローリング板を敷くなどして対策しましょう。
カビ・ダニ対策を徹底する
畳は吸湿性・放湿性に優れており、湿度が高くなったら湿気を吸収、低くなったら湿気を放出して湿度を一定に保ってくれます。しかし、空気中の水分や睡眠時の寝汗などにより、湿度が高い状態が続いてしまうと、カビが発生してしまう場合もあります。
ベッドは頻繁に移動させるものではないため、ベッド下にはホコリもたまりやすく、ダニも発生しやすくなります。ベッド下にマットを敷くと、より湿気がこもりやすくなり、カビやダニも発生しやすくなるでしょう。ベッドの床面下に湿気がこもると、嫌なニオイの原因にもなります。
カビ・ダニの発生を防ぐためには、すのこベッドなど通気性の良いベッドを選びましょう。こまめな換気と掃除を心がけるとともに、マットを敷く場合は、マットを天日干ししたり、防虫・防湿シートを敷いたりするなどの対策も効果的です。
もしもベッドのせいで畳が傷んでしまったら?
ベッドを畳の上に置く前に対策を採ったにもかかわらず、畳がへこんでしまった、傷んでしまったという場合でも、程度によっては、ほぼ元どおりにすることができます。ここでは、畳がへこんでしまった場合、ささくれてしまった場合、カビが発生してしまった場合の対処法を解説します。
畳が「へこんでしまった」ときの対処法
畳に使用されているイ草には、熱と水分により膨張するという特性があります。畳がへこんでしまった場合は、このイ草の特性を活かして対処しましょう。
用意する物:霧吹き、ドライヤー、濡れタオル、アイロン
- へこみに霧吹きで水を吹きかける
- 5分ほど放置し、濡らしたタオルをへこみにかぶせる
- 濡れたタオルの上からアイロンをかける ※かけすぎに注意する
- へこんだ部分が膨らんできたら、ドライヤーで乾かす
へこみが重度の場合は、霧吹きを使った方法ではへこみが解消されません。畳の表裏を返して使用するか、畳の張替えを検討しましょう。
畳が「ささくれてしまった」ときの対処法
畳のささくれを放置すると、怪我の原因になったり、さらにささくれがひどくなったりします。ささくれを発見したら放置せず、できる限り早めに対処しましょう。
用意する物:掃除機、はさみ、木工用ボンド(透明のマニキュアでも可)、乾いた布、筆、小さめのカップ
- 畳の目に沿って掃除機をかけて乾いた布で拭き、ホコリをしっかり取り除く
- 飛び出たささくれを、はさみで根もとからカットする
- 小さめのカップに木工用ボンド(または透明のマニキュア)と少量の水を入れて溶き、ささくれを寝かして目に沿ってボンドを筆で塗り込む
- ボンドが乾く前に乾いた布で押さえ、余分なボンドを拭き取る
- 十分にボンドを乾燥させる
畳のささくれには、市販されている畳シールを貼ることでも対応できます。ささくれがひどいときは張替えも検討しましょう。
畳に「カビが発生してしまった」ときの対処法
畳にカビが発生してしまった場合の対処法は、カビの種類によっても異なります。ここでは、青カビ(緑カビ)・白カビが発生した場合の対処法を紹介します。
青カビ(緑カビ)は食品にも発生するタイプのカビで、特有の臭いを発生させます。白カビは青カビの仲間で、白くふわふわした外見をしており、畳だけでなく柱や窓枠などにも発生するのが特徴です。
青カビ(緑カビ)も白カビも、体内に入ると体調を崩してしまう可能性があるため、カビを除去する際は必ずマスクを着用しましょう。
用意する物:マスク、ゴム手袋、ブラシ、エタノールのスプレー、ぞうきん
- 部屋の換気をして空気を乾燥させる
- マスクとゴム手袋を装着する
- エタノール(濃度70~80%)を畳に吹きかけて、20分ほど放置する
- 乾いたぞうきんでよく拭き、しっかり乾燥させる
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和室にベッドを置いて良いのかどうか、置く場合は何に気を付ければ良いのかなどで悩んで、ベッドを諦めていたという方もいるかもしれませんが、きちんと対策をすればベッドを設置することはできます。
今回ご紹介した和室に合うベッドの特徴や、ベッドを畳の上に置く際の注意点を参考にしながらベッドを選んでみてください。
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