マットレスを検討している方のなかには、「おすすめのマットレスが知りたい」「種類が多すぎてどれを購入したら良いのかわからない」という方も多いでしょう。
マットレスは種類や硬さ、厚さなどによって寝心地が変わります。自分の体に合ったものを選ぶには、複数の要素を確認・比較して絞り込んでいくことが大切です。
本記事では、マットレスの選び方や予算別のおすすめ商品を紹介します。ぜひマットレス選びの参考にしてください。
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マットレスの役割
マットレスのおもな役割は、寝姿勢を支えること(寝姿勢保持)とマットレスから体にかかる圧力を分散させること(体圧分散性)です。
人間の理想的な寝姿勢は、立っている状態をそのまま横に倒したような姿勢といわれています。
やわらかすぎるマットレスだと体が深く沈み込んでしまい、反対に硬すぎるマットレスだと腰や背中を痛めてしまうため、寝姿勢を支えるには適度な硬さと反発力が必要です。
また、体圧分散性も大切ですが、高いほど良いというわけではありません。高すぎると寝姿勢が崩れやすくなり、気持ち悪さを感じる可能性があります。
マットレスとしての機能を十分に発揮させたいなら、さまざまな要素を確認しつつ自分の体に合うものを選びましょう。
【要素別】自分にぴったりのマットレスの選び方
自分にぴったりのマットレスを選ぶには、以下の5つの観点から比較することが重要です。
- 種類
- 硬さ
- サイズ
- 厚み
- 反発力
- メーカー
それぞれ詳しく解説していきます。
種類で選ぶ
マットレスの種類は大きく分けると、バネを用いる「コイルマットレス」と、バネを用いない「ノンコイルマットレス」の2種類です。さらにそれぞれのマットレスにも細かい分類があるので、見ていきましょう。
<コイルマットレスの種類>
コイルマットレスの主流は「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」の2種類です。
種類 | 特徴 |
---|---|
ボンネルコイル![]() |
コイル同士が連結しており、体を面で支える構造になっています。 布団に近いような硬めの寝心地です。 通気性に優れたタイプで、ポケットコイルと比較すると安い傾向にあります。 ただし、コイルが連結している分、寝返りの際などに横揺れを感じやすいため注意してください。 費用を抑えたい方や体格がしっかりしている方、硬めのマットレスが好きな方におすすめです。 |
ポケットコイル![]() |
一つひとつのコイルが独立し、体を点で支える構造になっています。 そのため体の形状、重量に合わせて、細かくサポートしてくれます。 弾力のある寝心地が特徴で、体圧分散性に優れたマットレスです。 ただし、ボンネルコイルよりも重量が重く、価格も高い傾向にある点に注意しましょう。寝心地の良さを求める方や長期間使用したい方、2人以上で寝る方におすすめです。 |
<ノンコイルマットレスの種類>
ノンコイルマットレスは、「低反発ウレタン」「高反発ウレタン」「高反発ファイバー」「ラテックス」が主流となっています。
種類 | 特徴 |
---|---|
低反発ウレタン![]() |
ゆっくり沈み込んで、体にフィットする構造です。 リラックス感を得やすい一方で、寝返りを打ちにくいというデメリットがあります。 硬い素材が苦手な方や体重が軽く小柄な方、お子様におすすめです。 |
高反発ウレタン![]() |
高反発構造になっているため、体が沈み込まず、寝返りがしやすいです。 ただし、マットレスの重量が重く、比較的高価という面もあります。 硬めの寝心地が好きな方やよく寝返りを打つ方、長く使いたい方におすすめです。 |
高反発ファイバー | 高反発ファイバーは近年人気が高まっているマットレスタイプで、ポリエチレン製の素材でできています。 水洗い可能で通気性も抜群なため、カビが生えにくく清潔な状態を保てます。 硬めの寝心地が好きな方や、丸ごと洗えるマットレスが欲しい方におすすめです。 |
ラテックス | ラテックスはゴムの木からとれる天然素材でつくられたマットレスです。 弾力性と復元性が高く劣化しにくい。また体圧を均等に分散してくれます。 防虫・抗菌効果もあり衛生的です。比較的新しい素材で、快適な寝心地を求める方におすすめです。 |
硬さで選ぶ
マットレスは、やわらかめ・ふつう・かための3つに分けられるのが一般的です。どの硬さにするか迷ったときのために、以下のポイントを覚えておきましょう。
・寝姿勢や体型に合ったものにする
自分に最適な硬さは寝姿勢によって異なります。例えば、横向きで寝る方や女性なら、やわらかいマットレスがおすすめです。肩がマットレスに入り込んで背骨をまっすぐな状態にキープしてくれるだけでなく、女性の曲線的な体にもフィットしてくれるでしょう。
一方、仰向けで寝る方や男性なら硬いマットレスがおすすめです。仰向けで寝る場合、やわらかすぎると腰の部分だけ極端に落ち込んでしまうため注意しましょう。硬めのマットレスを選べば負荷が分散され、体の一箇所に集中することを防げます。
同様の理由から、小柄な方や細身の方はやわらかめ、体格の良い方やふくよかな方は硬めが合いやすいといえます。
また、自分の好みやこれまで使用してきたマットレスの硬さによっても、選ぶべき商品は変わります。
慣れ親しんだマットレスの硬さからかけ離れていると違和感を覚えてしまうため、試し寝できる場合は寝心地を必ず確認してください。背中や腰などにすき間があきすぎていないかも、一緒に確認しておくとよいでしょう。
・ウレタンマットレスの硬さはニュートン(N)で表される
ウレタンマットレスの硬さは「ニュートン(N)」という単位で表され、数値が高いほど硬いことを意味します。
- やわらかめ:75N未満
- ふつう:75N以上110N未満
- かため:110N以上
上記の数値は消費者庁で定められた値ですが、あくまで目安のため110N程度の商品を実際に触ってみるとやわらかく感じる場合もあります。
ウレタンマットレスの硬さは、商品の厚みや構造、プロファイル加工の有無などによっても左右されるため、購入する際は注意しましょう。
単層構造かつ硬さが150N程度の商品を「ややかため」として販売しているメーカーもあります。
・迷ったら少し硬めを選ぶのが無難
自分に合う硬さがよくわからない場合は、少し硬めを選ぶことをおすすめします。硬すぎると感じたら、マットレストッパーや敷きパッドで調節できるためです。
反対に、やわらかいマットレスは、マットレストッパーや敷きパッドを使用しても土台がやわらかいため、体が沈み込むのを完全に防ぐことはできません。
また、硬すぎても調節しきれない可能性があるため、好みの硬さなどがない場合は「少し硬め」を選ぶのが無難です。
なお、マットレストッパーとは、マットレスの上に敷いて寝心地を改善するサポート寝具で、4~9cmほどの厚みがあります。
サイズで選ぶ
マットレスのサイズは大きく分けると以下の6種類です。
種類 | 横幅 | 目安人数 |
---|---|---|
セミシングル セミシングルショート |
80cm | 1人 |
シングル シングルショート シングルロング |
97cm | 1人 |
セミダブル セミダブルロング |
120cm | 1〜2人 |
ダブル ダブルロング |
140cm | 2人 |
クイーン | 160cm | 2人 |
キング | 180cm | 2人~ |
※サイズ名称に「ショート」が付くものは、ベッドの長さが約15cm短く、「ロング」はベッドの長さが約15cm長くなります。
基本的には1人で使うならシングルかセミダブル、2人で使うならダブル以上のサイズを選ぶのがおすすめ。
体格が大きい方が2人で使う場合には、余裕のあるクイーンサイズ以上がおすすめです。
またサイズが大きなマットレスを1つ買わずに、シングルサイズのマットレスを2つ買って横に並べる方法もあります。
ライフスタイルに合わせて柔軟に対応することもできるので、2つ購入するケースも検討してみるとよいでしょう。
厚みで選ぶ
使用用途によって、最適なマットレスの厚みは変わります。厚みごとの用途は以下のとおりです。
厚み | 用途 |
5cm | マットレス単体ではなく、敷布団やマットレスの上に敷いて使用します。 |
10cm | ベッドの上・敷布団どちらの使用も可能です。 10cmの厚みの場合には折りたためるものも多く、収納しやすいという特徴があります。 |
20cm | 20cmの厚みのマットレスはおもにベッドの上で使用します。 市販のボックスシーツが合う、市場で最も流通している厚みです。 |
25cm〜 | おもにベッドの上で使用します。10年以上など長期間の使用を想定する場合におすすめです。 |
ノンコイルマットレスの場合、10cm以上の厚みがあると底付き感なく使え、直置きする際も快適に眠れます。
コイルマットレスの場合は厚みが20cm以上、詰め物が3~4cm以上ある商品がおすすめです。十分な厚みがあっても、コイルの上に入っている詰め物が薄いと底付き感が出やすいため、厚みと詰め物の両方を確認するのがポイントです。
また、ロフトベッドや二段ベッドと組み合わせる場合は、厚みがありすぎないマットレスを選びましょう。柵よりも体の位置が高くなり、寝ているときにベッドから落下するおそれがあります。
反発力で選ぶ
マットレスは高反発と低反発の2種類があり、反発力が大きな違いです。
高反発は押してすぐ戻り、寝姿勢を保ち寝返りを助けますが、素材によっては寒さや蒸れを感じやすいことも。低反発はゆっくり戻り、体を包み込むようなフィット感で振動が伝わりにくく、複数人で寝るのに適しています。
ただし寝返りが打ちにくく蒸れやすい点がデメリット。体調や好みで選びましょう。
メーカーで選ぶ
先にメーカーを決め、そこから好みの商品を選ぶのも一つの方法です。メーカーによって異なる特徴があるため、体の状態や好みに合ったものを探してみましょう。
コスパの良いメーカーとしては、ニトリ、無印良品、イッティ、グリボーなどが挙げられます。いずれも通販サイトでマットレスを扱っている企業ですが、ニトリと無印良品には実店舗もあるため、実際の商品を確認したい方に向いているでしょう。
高級マットレスメーカーには、サータ、シモンズ、フランスベッド、エマ・スリープなどが挙げられます。
サータは、日本の住環境・気候に合うマットレスを国内で受注生産しており、耐久性の高いコイルや燃え広がりにくいファイヤーブロッカーを採用しているのが特徴です。
フランスベッドは、1本の鋼線でコイルを編むことで高い体圧分散性を実現した「高密度連続スプリング®」を日本で唯一製造しており、多くの商品に採用しています。
【お悩み別】自分にぴったりのマットレスの選び方
マットレスを選ぶ際は、自分の悩みに合わせて重視すべきポイントを知ることが大切です。自分の体調や睡眠の悩みに合ったマットレスを選ぶことで、快適な眠りを実現しましょう。
ここでは5つ選び方を紹介します。
暑がりな人向けマットレスの選び方
暑がりな人には通気性の良い高反発マットレスがおすすめです。蒸れにくく快適な寝心地を保つことができます。
さらに、高反発ファイバーは丸洗いできるため、汗をかきやすい人も清潔に使いやすいです。
麻などの天然素材の汗取りパッドやシーツを組み合わせると、より快適さがアップします。
寒がりな人向けマットレスの選び方
寒がりな人には、床からの冷気を遮るために厚みのあるマットレスがおすすめです。
特に熱を逃がしにくいウレタン素材のマットレスは保温性が高く、寒さを感じにくく快適に眠ることができます。
床との距離が近いと冷えやすいため、マットレス選びで暖かさを重視しましょう。
腰痛に悩んでいる人向けマットレスの選び方
腰痛に悩む人には、100N以上の高反発マットレスがおすすめです。特にポケットコイルは独立したコイルが体を適度に支え、寝姿勢を安定させてくれます。高反発ウレタンは体が沈みにくく寝返りが楽です。
横向き寝や女性はやわらかめ、仰向け寝や男性は硬めが合いやすいでしょう。劣化や硬すぎ・柔らかすぎのマットレスは腰痛悪化の原因になるため、早めの買い替えが必要です。
マットレスを変えても腰痛が改善されない場合は、根本的な問題を解決する必要があります。病気が隠れている可能性もあるため、早めに専門医へ相談しましょう。
横向きで寝たい人向けマットレスの選び方
横向きで寝る人には、身体に沿って適度に沈み込み、肩や腰への圧迫を軽減できる低反発タイプのマットレスがおすすめです。
中でも体圧分散性に優れた低反発ウレタン素材は、横向き寝に適しています。
快適さとサポート力を保つためには、厚みが10cm以上あるものを選ぶと安心です。
部屋を広く使いたい人向けマットレスの選び方
部屋を広く使いたい人には、折りたたみマットレスがおすすめです。三つ折りタイプが主流で、省スペースに収納でき、持ち運びも簡単。
日中は部屋を広く使いたい方や、来客時・寝室の移動が必要な場面でも便利です。折り目が気になる場合は、サブ用マットレスとしての利用も◎。
使用時はすのこなどを併用し、通気性を確保して湿気対策をしましょう。
【2025年最新】予算別おすすめのマットレス15選
ここからは予算別におすすめのマットレスを紹介します。
以下の4パターンの予算に分けておすすめのマットレスをそれぞれ紹介するので、あなたの予算に合わせてご覧ください。
- 1万円台
- 2万円~3万円台
- 4万円~5万円台
- 6万円~10万円以下
※掲載している価格はシングルサイズになります。
1万円台以下のおすすめマットレス
日本人の体格、環境を考慮して生まれたマットレスです。
ソフトな寝心地を実現しながら、高密度のポケットコイルスプリングが個々の体型、体重に合わせてきめ細やかに対応。
優れた体圧分散性で、自然な寝姿勢をサポートしてくれます。
リーズナブルな価格ですが、快適な睡眠を実現できるマットレスです。
※上記の価格はシングルサイズ
先ほど紹介したポケットコイルスプリングマットレスの薄型タイプです。
薄型なので、高さのあるチェストベッドやロフトベッドでも使いやすいのが特徴です。
しなやかなのに反発性のある1.9mm径のポケットコイルスプリングを採用しています。
薄型でも体をしっかりと支えてくれる、本格的なポケットコイルマットレスです。
※上記の価格はシングルサイズ
厚さ15cmのハードタイプのマットレスです。
弾力性の高いポケットコイルスプリングが高密度に入っているため、細かく体圧を分散することが可能です。
個々の体型に合わせてマットレスが自然にフィットし、快眠をサポートしてくれます。
※上記の価格はシングルサイズ
ネルコンシェルジュオリジナルの高反発・抗菌防臭マットレスは、高反発プロファイルウレタンで体を支えます。
280Nの硬めのウレタンが安定感のある寝心地で、寝返りをサポートし、理想的な寝姿勢を保ちます。
35Dの高密度ウレタンは耐久性があり、床に直接敷いても底付き感がなく、ベッドや床上で快適に使用できます。
※上記の価格はシングルサイズ
ありそうでなかったスーパーハードタイプのポケットコイルマットレス。硬めの寝心地・ハードタイプのポケットコイルマットレスでしっかり体を支えられるから、朝までぐっすり。がっちり体型、筋肉質、硬めが好きな方におすすめです。
※上記の価格はシングルサイズ
高い反発性と適度なクッション性を発揮する高弾性のマットレスです。通気性がよく、高弾力で身体をしっかり支え、体圧を分散してくれます。カバーも本体も自宅で丸洗い可能◎
※上記の価格はシングルサイズ
三つ折りマットレスでは珍しいポケットコイルを使用したマットレスです。
折りたたみでコンパクトな収納を実現しながらも、高密度に敷き詰められたポケットコイルスプリングが、寝る人の体型や体重に合わせて快適な睡眠をサポートします。
また、三つ折りで収納できるだけでなく、3分割できる構造になっているため、簡易ソファとしても活用することが可能です。
※上記の価格はシングルサイズ
ラグジュアリーな高級ホテルのベッドの寝心地を気軽に買える価格で提供したいという思いから生まれた「ふわふかマットレス」。
独自のFuwafukaスプリングにより、高級ホテルのような寝心地を実現しています。
心地良いフィット感と寝返りのしやすさで人気のあるおすすめマットレスです。
※上記の価格はシングルサイズ
2万円~3万円台のおすすめマットレス2選
体圧分散性に優れたウレタン素材のクッションと凹凸構造で、体を正しい寝心地へとサポートします。ベッドでもフロアでも、お好みでお使いいただけます。 ご家庭でお洗濯可能です。
※上記の価格はシングルサイズ
体圧分散性に優れたウレタン素材のクッションと凹凸構造で、体を正しい寝心地へとサポートします。ベッドでもフロアでも、お好みでお使いいただけます。 ご家庭でお洗濯可能です。
※上記の価格はシングルサイズ
4万円~5万円台のおすすめマットレス3選
衛生面はもちろん、寝心地の良さにもこだわっているので、体圧を分散してくれる硬めのマットレスをお探しの方にもおすすめです。 専用の洗濯ネット付きなのでコインランドリーに持ち込んで、汚れた時もすぐに洗えるマットレス。
※上記の価格はシングルサイズ
フランスベッドとインテリアオフィスワンが共同開発した「超硬い」マットレスです。
体格の大きな方や、寝返りがしにくいというお悩みがある方におすすめのマットレス。
優れた通気性で湿気を逃し、朝まで快適な睡眠をサポートしてくれます。
※上記の価格はシングルサイズ
フランスベッド独自の技術がもたらす、しなやかな寝心地。
マットレス全体で体を支え、自然な寝返りができます。
卓越した通気性により一年中快適な睡眠ができます。
※上記の価格はシングルサイズ
6万円~10万円以下のおすすめマットレス2選
フランスベッド独自のツインサポートスプリングがもたらす、しなやかな寝心地。マットレス全体で体を支え、自然な寝返りができます。
クッション層にはツインサポートスプリングを採用し体を面全体でしっかり支え、支持層で体圧を分散、ソフト層でふんわりとした感触を与えることで、体に負担をかけず自然な体勢でお休みいただけます。
※上記の価格はシングルサイズ
高密度スプリングは身体を面で支えることで荷重を均等に分散してくれます。そのため身体が部分的に沈み込まず寝返りがしやすくなります。
またスプリングの構造により空気の通り道が確保されているので通気性にも優れています。
※上記の価格はシングルサイズ
マットレスを購入後に長持ちさせるためのお手入れ方法
マットレスは「湿気」に弱いです。
この湿気が、マットレスにカビを発生させてしまうことになります。
特に日本の気候は多湿なので、マットレスを長持ちさせるためにはお手入れが欠かせません。
また、フケや皮脂、ほこりなどはダニを発生させてしまう原因になります。
ここではマットレスを長持ちさせるお手入れ方法について解説します。
湿気を逃すために掛け布団をずらす
日頃のお手入れで簡単にできる方法の一つは掛け布団をずらしておくということです。
朝起きたらベッドメイキングをする方も多いかと思いますが、湿気を逃すためにはあえて掛け布団をずらしておくのが効果的です。
このようにすることで、湿気がこもらずに、放湿することができます。
また、フローリングに直接マットレスを置いている方は注意が必要です。
フローリングは湿気が吸収されないため、場合によっては床に水滴が溜まってしまうこともあります。
そのため、フローリングで使用されている場合には、必ず日中は立てかけておくなどして放湿するようにしましょう。
マットレスを定期的に裏返して使用する
マットレスはずっと同じ面を使用していると、どうしても同じ箇所に負荷がかかり、中綿がへたりやすくなります。
そこで、定期的にマットレスを裏返して使用することにより、負荷がかかる箇所を分散させるとマットレスが長持ちします。また表裏だけでなく、頭側と足側も定期的に逆にするとよいでしょう。
可能であれば裏返す際に、殺菌対策とカビ対策を兼ねて天日干しも行うことで清潔な状態を保ちやすくなります。
ベッド用シーツやベッドパッドを使用する
ベッド用のシーツやベッドパッドもマットレスを清潔に保つうえでは必須のアイテムです。
通常、マットレスは気軽に洗ったり干したりすることができません。
そのため、ベッド用シートやベッドパッドを使用することで、表面に付く汚れを防ぎマットレスを清潔に保つことができます。
また、ダニ対策では60度以上の高温洗濯をするのがおすすめです。
除湿シートを使用する
マットレスを長持ちさせるためのお手入れ方法の一つに、除湿シートの使用があります。
ベッドフレームとマットレスの間に敷くことで、湿気がこもりにくくなり、カビやダニの発生を抑える効果が期待できます。
特に通気性の悪い場所や梅雨時期にはおすすめです。洗って繰り返し使えるタイプもあるため、経済的で清潔に保ちやすいのも魅力です。
定期的な除湿シートの使用で、マットレスを清潔に保ち、快適な睡眠環境を長く維持しましょう。
マットレスの保証期間やお試し期間もチェックしておくと安心
返品保証があったりお試し期間を設けていたりする商品は、期間内であれば返品が可能です。「思っていた感じと違ったらどうしよう……」と不安な方は、返品保証などのある商品を選ぶと失敗が少ないでしょう。
ただし、返品保証の期間やお試し期間の長さはメーカーによって異なるため、購入前にチェックする必要があります。
また、条件を満たしていない場合は、たとえ期間内であっても返品できない可能性があります。「送料は自己負担」「未使用の場合は返品可能」など、細かい条件を調べるのも忘れないようにしてください。
マットレスに関するよくある質問(Q&A)
ここでは、マットレス選びでよくある質問についてお答えします。
マットレス購入の際には、事前に確認しておきましょう。
マットレスを買い替えるべきタイミングは?
以下のような状況になったら、マットレスを買い替えるタイミングといえます。
- 朝起きると体が痛い
- マットレスがへたっている
- コイルのきしみ音が鳴るようになった(コイルマットレスの場合)
- マットレスが凹んでいる
- カビが生えている
マットレスの上に敷布団は必要?
マットレスの上に敷布団は必要ありません。
マットレスは直接、体が触れることを前提としているため、敷布団を使うことでかえって寝心地が悪くなってしまうこともあります。
マットレスを清潔に保ちたいという場合には、ベッド用シーツやベッドパッドを使うようにしましょう。
マットレスはキャンプなど屋外で使っても大丈夫?
ベッドの上で使用するマットレスは屋外で使うことを想定して作られたものではないため、屋外での利用は避けましょう。
キャンプなどの際に利用する場合には、防水性に優れた屋外用のマットレスがあるので、それらのマットレスを利用するようにしましょう。
子どもがおねしょした場合のお手入れ方法は?
子どもがおねしょをしてしまった際のマットレスのお手入れは、素材に応じて適切に行うことが大切です。
スプリングマットレスは洗うことができないため、クエン酸やセスキ炭酸ソーダ、酢を水に溶かし、タオルに染み込ませて叩くように拭き取ります。
ウレタンやラテックスマットレスも同様に本体は拭き取り、側生地が外せる場合は洗濯しましょう。
一方、ファイバーマットレスは通水性が高く、シャワーで丸洗いできるものもあり、しっかり乾かせば衛生的に使うことができます。
おねしょ対策としては、防水シーツの使用がおすすめ。マットレス本体を汚さずに済み、お手入れも簡単になります。
予算や悩みに合ったマットレスをお探しなら「ネルコンシェルジュ」がおすすめ
マットレス選びは、快適な眠りを実現するためにとても大切です。
種類や素材、価格帯も幅広いため、自分の体やライフスタイルに合ったものを選びましょう。
「ネルコンシェルジュ」では、今回ご紹介した商品以外にも、豊富なマットレスを取り揃えています。ぜひ、ご自身の体と予算に合った一枚を見つけてみてください。