通気性が高いので湿気やカビ対策に最適と言われるすのこベッドですが、普通のベッドと違って床板に隙間があるので耐久性が心配という声もあります。
確かに1枚の板のベッドの方が頑丈で長持ちしそうなので、普通のベッドにした方が良いのか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、すのこベッドの耐久性を構造や素材別に詳しく解説。耐久性の高いすのこベッドもご紹介しています。
目次
すのこベッドの耐久性を確認するには
すのこベッドとは床板にすのこが使われたベッドのことで、ヘッドボードやフットボードの有無など構造やデザインに様々な違いがありますが、床板がすのこであれば全てすのこベッドと呼ばれます。
すのこを床板に使用することで湿気がこもることなく、カビやダニ、ニオイ対策としても有効、通気性が高いのでジメジメした季節でも快適に眠れます。
こうしたすのこベッドの耐久性は「耐荷重」の数値で表されます。
ベッドの商品詳細などに書かれた「耐荷重100Kg」などの数値を耐久性の参考にしましょう。
すのこベッドの耐荷重とは
すのこベッドの耐久性を確認するには、耐荷重の数値がポイントになるとお伝えしましたが、そもそも耐荷重とは何なのかというと「その商品にかけても良い最大の荷重」のことで、ベッドの場合で言うと「何Kgの重みにまで耐えることができるか」をあらわした数値ということになります。
「耐荷重●●Kg」だけでなく「静止耐荷重●●Kg」と記載されることもありますが、どちらも同じ意味です。
これを超える重みがかかると破損の可能性があるので、耐荷重以上の重さをかけないことが大事です。
また、「静止耐荷重」と記載があるように、この数値はあくまでも静止した状態での重さであり、強い衝撃が一瞬で加わる時の数値ではありません。
ベッドの上で飛び跳ねたりすると静止耐荷重以内であっても破損などのリスクがあるので注意しましょう。
ネルコンシェルジュで紹介しているベッドの場合、商品紹介ページの「詳細・スペック」欄に静止耐荷重が記載されているので、購入時には必ず確認しておいてください。
また、静止耐荷重は利用する人の体重だけでなく、寝具やマットレスなどベッドの上に載せるもの全ての重みが含まれる点にも気をつける必要があります。
例えば体重80Kgの人の場合、静止耐荷重が80Kgあれば十分なわけでなく、マットレス約20Kg、寝具約5Kgの重みをプラスすることになるので、耐荷重105Kg以上のすのこベッドを選ぶと安心です。
▶参考:【ベッドフレームの選び方】ベッド専門店nerucoが選び方をご紹介します!
「素材」で異なるすのこベッドの頑丈さ
すのこベッドには天然木が用いられることが多いですが、使われる木材によって頑丈さ、特徴が異なります。
LVL(単板積層材)
LVLとは、Laminated Veneer
Lumberの略で、ポプラ材などの木を、スライサーなどで切削し単板にし、木の方向の向きを変え貼り合わせた板になります。
安価でかつ、反りや割れがなく、強度、特に上からの力に対して粘り反発する力が強く、ベッドのすのこ床板の材料として一番多く使用されている材料となります。
檜(ひのき)
檜は丈夫で強度が高く、防虫、防腐性の高い素材として知られており、日本の古い建築物でもよく使われています。
また、リラックス効果の高い独特の香りで、快適に眠れるのも檜の特徴で、ベッドには適した素材と言えます。
桐(きり)
湿気に強く断熱性にも優れている桐は、軽くて扱いやすい素材です。
タンスにも使われる素材で、虫の嫌う成分が含まれていることから防虫効果の高さでも知られています。
杉(すぎ)
成長が早いため流通量が多く、天然木材としては比較的手ごろな価格の杉は、湿気に強く断熱性の高い素材です。
「構造」で異なるすのこベッドの頑丈さ
すのこベッドに使われるすのこの形状や板の厚みなどの構造は、ベッドによって異なります。
頑丈なすのこベッドを選ぶためには「横桟の太さ、厚み、本数」、「すのこ板の厚み」、「脚の太さ、本数」といった条件を確認する必要があります。
横桟が太く、厚みがあり、本数が多ければ1本の横桟にかかる荷重を減らすことができ、きしみや揺れなども軽減できます。すのこ板の厚みや脚の太さ、本数についても同様です。
隙間が多くなるすのこベッドですが、パーツの厚みや数などによって強度を高めているものも多いため、床板がすのこだからと不安を感じる必要はありません。
すのこベッドのきしみが気になる時は
すのこベッドのきしみ音や揺れが気になる時には、ネジが緩んでいないか確認してみましょう。
組み立て式のベッドの場合、使っているうちに少しずつネジが緩んできてしまい、それがきしみの原因になることもあります。
また、ベッドを設置する床面と脚部の摩擦がきしみの原因になることもあるので、フローリングの部屋にベッドを設置している場合はラグやカーペットなどを敷いてみると音が軽減されるかもしれません。
すのこベッドのきしみや揺れ対策として、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
ネルコンシェルジュおすすめ!耐久性が高いすのこベッド
ここまで、耐久性の高いすのこベッドを選ぶには、素材や構造のチェックが重要とお伝えしました。
こうしたポイントを踏まえたうえで、ネルコンシェルジュのベッドの中でも特に耐久性が高いすのこベッドをピックアップして3つご紹介します。
耐荷重350Kgのシンプルで頑丈なすのこベッド「バノン」
公的検査機関による試験で静止耐荷重350kg(JIS規格耐荷重7000N=約700kg試験合格品)をクリア。
厚さ3cmの極太フレームとすのこ床板を支える極太の横桟できしみや揺れも軽減された頑丈なすのこベッドです。
島根県産高知四万十産頑丈ひのきすのこベッド
耐久試験で1トンの荷重に耐えた頑丈なすのこベッド。
極太の脚で支えるので耐荷重500Kgの超頑丈構造。
布団でもマットレスでも使えて、床面下を収納としても活用できます。
檜材を贅沢に使用したステージベッド
リラックス効果の高い檜を使用した総檜の北欧調ステージベッド。
耐荷重150Kgのがっちり頑丈なベッドは、布団でもマットレスでもOK。
床に近いロータイプのデザインでお部屋を広く見せてくれます。
耐荷重350kg棚付きすのこベッド バノンプラス
シンプルで頑丈な当社オリジナルの天然木すのこベッド「バノン」にヘッドボードの付いた「バノンプラス」公的検査機関で静止耐荷重350kgをクリアした頑丈設計構造はそのままに、便利なコンセント棚付きのヘッドボードが付きました。
高さ3段階調節可能 頑丈すのこベッドマーヴィン
厚みのある天然木の板を並べてすのこにした、ステージベッドのような雰囲気もあるデザインすのこベッドです。脚部が継脚式のため、高さ調節も可能です。
まとめ
すのこベッドの耐久性を心配する声は少なくありませんが、すのこの構造や素材を工夫することで耐久性を高め、耐荷重をアップしたベッドもたくさんあります。
通常のベッドよりも頑丈なすのこベッドも豊富に揃っているので、購入を検討する際にはぜひこちらのページもご覧ください。