寝心地が良く、お手入れも簡単ということで、すのこベッドを購入したのは良いけれど寝返りをうつたびにきしむのが気になるという人は少なくありません。
買ったばかりのベッドがきしむとなると不良品なのではと疑いたくなりますが、きしみ音の原因がベッド以外にあることも。
ここでは、どうしてすのこベッドがきしむのか、音を消す対策はあるのか、DIYで対処できるのかについてわかりやすくお伝えします。
目次
すのこベッドはなぜきしむ?
すのこベッドに限らず、どんなベッドでもきしみ音が鳴る可能性はあります。
ただ、素材や構造などできしみやすいベッド、きしみにくいベッドがあるのも事実で、すのこベッドは比較的きしみやすいベッドとも言えます。
きしみ音が鳴る原因はいくつか考えられますが、主な原因とされているのは次の3つです。
1.すのことベッドフレームの擦れ
ベッドによって違いはありますが、ベッドフレームにすのこの床板を乗せるようなベッドの場合は固定されていないすのことフレームが擦れることでギシギシと音が鳴ることもあります。
ぴったりはめ込んでいるつもりでも、着け外しできる構造になっているということは隙間があるということで、寝返りをうった時に微かに横揺れし、音が鳴ってしまいます。
2.すのこの経年劣化
買ったばかりのすのこベッドではなく、何年も使い続けているベッドの場合は経年劣化によるきしみ音の可能性もあります。
木製のすのこベッドでもスチール製のすのこベッドでも、長く使っているとパーツがすり減ったり、変形したりすることがあり、それによって隙間ができると、きしんでしまいます。
安価なすのこベッドの場合は、集積材が使われることも多いですが、無垢材に比べると耐久性に劣ると言われているので、経年劣化によるきしみが生じた時には買い替えを検討した方が良いかもしれません。
3.ねじや金具のゆるみ
フレームにすのこの床板をはめ込むタイプのすのこベッドの場合、パーツを止め合わせるためにたくさんのネジが使われますが、これらのネジは時間が経つと緩んできます。
金具のすり減りなどが原因でネジが緩むとパーツとパーツの間に隙間ができ、そこに摩擦が生じてきしみ音がすることもあります。
構造が複雑になればなるほど緩む可能性のあるネジが増えるということになるので、凝ったデザインのすのこベッドの方がきしみやすいと言えるかもしれません。
4.すのこ板の素材が薄い
すのこ板の厚さが薄いベッドは強度が低く、体重や動きに対する耐久性が劣ります。
そのため、使用中に負荷がかかるとすのこ板がたわみやすくなり、きしむ音が発生します。
また、長年使用していると繰り返しの負荷によってひび割れや損傷が発生し、ベッドフレーム自体が歪むこともあります。
使用する素材によっては新品でもきしむ可能性があるため、きしみが気になる場合はヒノキやパイン材など強度が高い木材が使われているかなど素材にも注目してみましょう。
すのこベッド以外にも?きしみ音の原因3選
すのこベッドにもきしみ音の原因はありますが、実はベッドではなく設置している床が原因できしむこともあります。
すのこ以外に考えられるきしみ音の原因は、他にもたくさんありますがここでは床が原因できしみ音がするケースについてお伝えします。
1.床との摩擦で生じるきしみ音
ベッドを置いているのがフローリングのお部屋の場合、床との摩擦できしむことも考えられます。
硬いものと硬いものが擦れあうと摩擦で音が生じますが、ベッドの場合はそれがきしみ音です。
カーペットやラグなどを敷かず、フローリングに直接ベッドを置いていている場合は、きしみ音の原因が床との摩擦で生じている可能性についても考えた方が良さそうです。
2.床の歪みで生じるきしみ音
ベッドは一度設置したら頻繁に動かすものではなく、何年も同じ場所に置きっぱなしということも珍しくありませんが、長く同じ場所に置いていると床がすり減ることによるきしむ原因の可能性もあります。
重いベッドをずっと置き続けていると、その部分だけに負荷がかかり続けることになるので、いつの間にか床が歪み、それに合わせてベッドが傾くことも考えられます。
傾いたベッドは一方向に引っ張られることになるため、接合部が緩んでしまったり、フレーム自体が歪んでしまうこともあります。
3.マットレスの劣化から生じるきしみ音
ベッドではなく、マットレスの劣化できしみ音が発生するケースもあります。
スプリングを使用したマットレスのうち、ボンネルコイルと高密度連結スプリングは特に注意が必要です。それらのマットレスはスプリングがつながっており、長期間の使用でマットレス全体に摩擦が生じたり、汗や湿気によってコイルが錆びるときしみ音が発生します。
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きしみ音が気になる時のチェックポイント
ここまで、すのこベッドのきしみ音の原因についてお伝えしてきました。
それを踏まえて、きしみ音が気になる時にチェックしておいた方が良い場所についてお伝えしていきます。
1.すのことベッドフレームの接触箇所
ベッドフレームにすのこの床板をはめ込むタイプのすのこベッドの場合、隙間が空きすぎていないかを確認しましょう。
木製のすのこベッドの場合は、長く使うほど木が削れて隙間が広くなりがちです。
使用年数の長いものほど入念なチェックが必要です。
2.すのこ板
すのこは土台となる角材に横板を打ち付けたものですが、角材と横板の両方ともきしみ音の原因になる可能性があります。
そのため、一つずつのパーツをしっかりと見て、ひび割れや歪みがないかを確認することが大事です。
3.ベッドフレーム接合部のネジ
大きなパーツから小さなパーツまで、接合部にはたくさんのネジが使われていますが、こうしたネジは使用中に少しずつ緩んでいきます。
4.床の状態
一度、ベッドを動かして床に歪みがないかチェックしましょう。
見た目だけで判断しづらい場合は、テニスボールやビー玉を転がしてみると歪みがわかりやすくなります。
原因別!すのこベッドのギシギシ音の対策方法
きしみ音がする時にどこを確認すれば良いのかがわかったら、次はそれぞれの原因に合わせたきしみ音対策を取っていきましょう。
1.摩擦する部分に緩衝材を入れる
フレームとすのこが擦れてきしみ音が出ていた時の対策は、摩擦が起きる箇所に消音材として布やクッション性のあるテープなどを貼ることです。
摩擦が音の原因であれば布などで摩擦を減らすだけで音も軽減できるでしょう。
2.すのこ板の劣化を修復する
すのこをチェックしてヒビや割れ、歪みを発見した場合は、それがきしみ音の原因となっていることもあります。
小さなヒビ程度であれば木工用ボンドや穴埋め用のパテで補修できますが、完全に割れている、ヒビの長さや幅が大きいという場合は、安全性を考えても買い替えがおすすめです。
3.ネジの緩みを締め直す
ベッドフレームのパーツなどに使われているネジを確認して、緩んでいた場合はしっかりと締め直しましょう。
4.ベッドを置く位置を変える
置きっぱなしにしたベッドのせいで床が傾いていた場合は、まずベッドの位置を変えましょう。
どうしても設置場所を変えられない時には、高さを調整するための布や緩衝シートを脚の下に敷いておくのも一つの方法です。
また、フローリングの床にベッドを設置している場合、布やフエルトを脚に貼ったり、ラグなどを敷くことでもきしみ音対策ができます。
きしまないベッドを選ぶポイント
きしみにくいベッドを選ぶポイントは以下の3つになります。ベッドは長く使うもののため、購入する際はしっかりと確認しておきましょう。
1.素材
ベッドフレームの素材は木製が一番きしみにくいと言われています。
金属製などのフレーム比べると錆の心配もなく、丈夫で耐久性に優れているためきしみにくいです。
強度と耐久性で選ぶなら桐、檜、パイン材は丈夫な素材で比較的きしみにくいのでおすすめです。
2.高さ
高さは低いほどきしみにくいです。ベッドフレームの高さがある分、ベッドの揺れできしむ原因になります。ロータイプのベッドは安定感がありきしみにくいベッドです。
3.構造
すのこ板の厚さ、桟木の多さ、脚の太さなどベッドの構造がしっかりしていると、重みや衝撃に耐えやすくなります。
脚の数が多い、重心が低め、床との設置面積が広いベッドはぐらつきにくくなります。
また、組み立てのパーツが少ないベッドもきしみ音もしにくい傾向にあります。
すのこベッドの寿命はどれくらい?
すのこベッドの寿命を判断するためには、きしみや揺れが生じるかどうかが重要です。
一般的なベッドの寿命は10年から15年ですが、木材の厚みや使用環境によって異なります。
適切なメンテナンスと環境管理を行うことが長持ちさせるポイントで、床にラグや緩衝材の使用や、定期的にネジの締め直しなどの対策を行っても改善しない場合は寿命と判断し、新しいベッドフレームへの交換を検討しましょう。
丈夫できしみにくい!おすすめすのこベッド6選
すのこベッドがきしむ原因は色々ありますが、ベッドの構造そのものでもきしみを最小限に抑えることができるので、購入の際にはきしみにくいすのこベッドを選びましょう。
ここでは丈夫できしみにくいすのこベッドを6つご紹介します。
静止耐荷重350㎏の頑丈なすのこベッド
一般的なベッドよりも太い、厚さ3センチの極太フレームとすのこを支える極太の横桟を採用。
頑丈なのできしみにくく、ぐっすりとおやすみいただけるすのこベッドです。
18ミリ厚の頑丈設計すのこベッド
すのこの厚みが18ミリもあるので、不快なきしみ音や揺れを最小限に抑えられるすのこベッド。
耐荷重350kgで大柄な男性でも安心して眠れます。
天然木ステージベッド「SYACEY」
床とほぼ同じ高さで安定感のあるステージベッド。
3本のフレームがすのこを支えるシンプルな構造できしみを軽減。
天然木製で耐久性にも優れています。
耐荷重350kg 組立簡単 ヴィンテージ調すのこベッド
シンプルで頑丈な当社オリジナルの天然木すのこベッド「バノン」にアイアン脚タイプが登場!アイアン脚タイプも、木製脚タイプと同様に公的検査機関で静止耐荷重350kgをクリアした頑丈設計で安心!
タブレットスタンド付檜すのこベッド
国産檜材を贅沢に使用。タブレットスタンドやスマホの充電ができる便利なコンセントも付いています。床面の高さはお好みに合わせて3段階に調整してお使い頂けます。
マットレスでも布団でも使いやすい丈夫な檜ベッド
お部屋に圧迫感を与えないシンプルなヘッドレスベッドです。お子様から大人までお使いいただけるシンプルで飽きのこないデザイン。
まとめ
ベッドがきしむのは仕方のないことではあるものの、定期的なメンテナンスで軽減することは可能ですし、きしみにくいベッドを購入することでぐっすり眠ることもできます。
こちらのページでは頑丈できしみにくいベッドを色々とご紹介しているので、ぜひご覧ください。