久しぶりにマットレス裏返してみたら、ベッドフレームに黒い点々や灰色のシミのようなものが目立ち、ショックを受ける方も少なくありません。
そのような点やシミは、カビの一種であることがほとんどです。
衛生的にも、そして健康にも何か悪い影響が出るのではないかと不安になるでしょう。
そういった不安から、ベッドフレームにカビが生えているのを目撃すると、すぐに処分や買い替えを検討する方も多いようです。
しかし、買い替えをする前に、ベッドフレームのカビを取る方をぜひ実践してみてください。
取り方のコツさえ知っておけば、案外簡単にトラブルが解消するかもしれません。
目次 [開く]
ベッドフレームにカビが生えた時の対処方法
ベッドフレームにカビが生えてしまったとき、取り方はいくつかあります。
その中でも、簡単なものを3つお話ししておきます。
どちらの方法であっても、事前に「ゴム手袋」と「マスク」を用意してください。
また、薬剤を使用するときには、換気をしながら作業をすることも大切です。
その他にも、薬剤に記している使用方法を必ず守ってください。
【エタノールを使用したカビの取り方】
わりと広範囲にカビが見られる場合は、エタノールを使用すると良いでしょう。
[用意するもの]ゴム手袋・マスク・エタノール成分が70〜80%の消毒用エタノール・ティッシュや乾いた清潔な布
1)まずはベッドフレームに付着しているカビの表面を拭き取る
2)消毒用エタノールを用意する
3)カビが生えている部分に消毒用エタノールをスプレーする
4)スプレーした部分をティッシュ又は乾いた清潔な布で拭き取る
5)十分に乾かして終了
【サンドペーパーを使用したカビの取り方】
この方法は比較的範囲の狭いカビに有効です。
狭い範囲にカビかな?と怪しく感じる場所があったのならば試してみましょう。
[用意するもの]ゴム手袋・マスク・細かい目のサンドペーパー
1)ベッドフレームに付着しているカビの表面を拭き取る
2)カビの部分をサンドペーパーで磨き上げる
3)木くずを取って終了
【カビ取り剤を使用した取り方】
拭いた程度ではカビが取れなかったり、範囲が広く対処しきれなかったりしたときには、最後の手段として「木材用カビ取り剤」を使用した方法を試してみましょう。
[用意するもの]ゴム手袋・マスク・木材用カビ取り剤・ティッシュや乾いた清潔な布
1)ベッドフレームに付着しているカビの表面を拭き取る
2)木材用カビ取り剤をベッドフレーム全体にスプレーして数10分放置する
3)放置した後、ティッシュが乾いた清潔な布で拭き取る。
それでも頑固で取りづらいカビは、木目に沿って歯ブラシなどで軽くこすると効果的です。
お風呂場やキッチン用のカビ取り剤を所持している方もいるかもしれません。
そういったカビ取り剤には、塩素系漂白剤が含まれています。
多くの製品の性質がアルカリ性なので、ベッドフレームのような木材にアルカリ性の薬剤を使用すると、変色する恐れがあります。
ベッドフレームに使うときには、木材用カビ取り剤を選んでください。
いずれの方法もカビ取りをした後、カビ予防スプレーを吹きかけておくとさらに安心です。
このようにベッドフレームのカビを取る方法はありますが、そもそもなぜ発生してしまうのでしょうか。
原因を知ることで、今後のカビ対策に活かせるかもしれません。
カビが生える原因とは?
ベッドフレームにカビが発生する原因は主に3つあります。
・温度・湿度・栄養分
これらの3つの要素に当てはまるものが多くなればなるほど、ベッドフレームにカビが発生する危険性が高くなるでしょう。
それぞれの条件について、さらに詳しく解説していきます。
温度
カビは温度が20~30℃になることで、発生しやすくなると言われています。
とくに25℃になると最も活発になるそうです。
人間の平熱が37℃前後ですから、ベッドフレームにまで熱が伝わることを考えてみると、ちょうどその温度になるでしょう。
湿度
カビは湿度60%以上になると活動が始まります。
その後、湿度70%になると繁殖しやすくなるでしょう。
人間は寝ているときには、季節を問わず汗をかいています。
そのため、マットレスやベッドフレーム周辺に湿気がたまりやすくなり、カビが繁殖しやすい湿度を作ってしまうでしょう。
栄養分
カビの主な栄養分は髪の毛やフケに見られるタンパク質や、皮脂の脂肪分です。
新陳代謝を通して人間の体から自然と出て行くものが、カビの栄養分となっていると思われます。
また、ベッド周辺でお菓子を食べるなど飲食をしている方もいるかもしれません。
そういった食べ残しに関しても、カビの栄養分になります。
このように、ただ毎日寝ているだけでカビが発生しやすい環境をつくっているのです。
それでは、次の項目ではカビの繁殖を防ぐために、私たちはどのような対策していけば良いのかを具体的にお話していきます。
カビの繁殖を防ぐための対策方法
カビの繁殖を防ぐためには、以下の4つの方法を試してみましょう。
それぞれ一つではなく、できるだけ多くの方法を日常生活に取り入れることで、カビの発生を防ぐことができそうです。
換気をして空気の入れ替えをする
寝ているときの体温や湿度で、ベッドフレームにカビが発生しやすい環境をつくり出してしまうケースも多いものです。
しかし、それ以外にも部屋の温度や湿度のせいで、寝ている時以外にもカビが繁殖してしまう可能性もあります。
定期的に寝室の換気をして空気の入れ替えをするだけでも、カビの繁殖を防ぐことができるでしょう。
寝具を敷きっぱなしにしない
寝具を敷きっぱなしにしていると、温度や湿度が布団の中にこもってしまいます。
また、髪の毛やフケなどが付着付けることにも繋がります。
定期的に寝具は干したり、畳んだりして風通しを良くするように心がけてください。
定期的にベッドフレームの上にマットレスを立てて、全体を風に当てるようにするのが大切です。
除湿機を使う
寝室の間取りによっては、湿気がたまりやすいケースもあるでしょう。
そういったカビが生えやすい環境にあるのであれば、日常的に除湿機を使うのも良い方法です。
毎日起床したあと、30分から1時間程度除湿機を使うだけで、カビの発生を抑えることができます。
風通しの良い部屋であっても、梅雨時期や雨の日には積極的に除湿機を使うようにすると良いでしょう。
除湿シートを寝具とベッドの間に敷く
カビの発生を防いで清潔を保つことを目的に、「除湿シート」という便利なアイテムがあります。
薄手のシートであり、寝転んでも気になることはないでしょう。
除湿シートをベッドフレームの間に挟むことで湿気が溜まりにくく、カビの繁殖も抑えられます。
製品にもよりますが、多くの除湿シートは乾かすことで繰り返し使えるため、経済的なところもポイントです。
除湿シートはホームセンターなどですぐに手に入ります。
サイズもシングルやセミダブル、ダブルがあるため、自分のベッドフレームにあったものを選んでください。
カビないベッドフレームのご紹介
カビの取り方やカビを発生させない方法を実践することも大切ですが、防カビ仕様のベッドフレームを選ぶのもオススメです。
実際にいくつかカビにくいベッドフレームをご紹介していきましょう。
樹脂製でカビない!すのこ風ベッドフレーム
ベッドフレームといえば、木材またはアイアン素材のいずれか思い浮かぶかもしれません。
しかし、こちらのベッドフレームは樹脂製のため、防カビ効果もあります。
オールプラスチックなので、カビの他にも雑菌の心配がなく、汚れが気になったときにはすぐ拭き取ることができるでしょう。
防カビ効果を最大限実感したい方にオススメです。
カビにくい、高さ調整可能すのこベッド
風通しの良いすのこタイプのベッドが気になっていても、やはり高さのあるベッドの方が好みという方もいるかもしれません。
両方の良い所を取ったのが、こちらの高さ調整可能なすのこベッドです。
高さが4段階に変えられるので、自分の部屋に合わせて調節が可能です。
3つに折りたたみ可能な通気性の良いすのこマット
床や畳にマットレスを敷いて寝ている布団派方にオススメしたいのが、三つに折りたたみ可能な、すのこマットです。
床からの湿気を防ぐため、カビの繁殖を抑えます。
また、天然桐の調湿効果も期待できそうです。
ヴィンテージ調のおしゃれすのこベッドフレーム
カビを防ぐことができる通気性の高いすのこベッドが気になっているけれど、自室の雰囲気と合わない……と躊躇している方もいるかもしれません。
そういった方に検討していただきたいのが、こちらのヴィンテージ調すのこベッドです。
すのこベッドにマット・ブラックでスマートな脚を合わせたタイプでクールで、おしゃれな洗練された雰囲気を感じられるでしょう。
まとめ
ベッドフレームにカビが発生すると処分を検討してしまうかもしれませんが、正しい取り方を知っておけば、すぐにトラブルを解消できるでしょう。
また、カビの取り方を実践するのと同時に、そもそも発生しにくい環境を整えることも大切です。
寝具の風通しを意識して、清潔な状態を保ってください。
それでもカビの発生が気になるときには、ベッドフレームそのものを、防カビ効果の高いものに変えてみるのも良いかもしれません。