収納付きベッドは狭い部屋に置きやすいベッドとして注目されていますが、「ベッド下にカビが生えそう」「収納したものがカビてしまうのでは?」という声も少なくありません。
収納付きベッドは密閉性が高い構造のため、湿気がこもりやすいのは事実ですが、適切な対策を取れば快適に使用できます。
この記事では、収納付きベッドにカビが生える原因、効果的なカビ・湿気対策について解説します。併せて、通気性の良い収納付きベッドも紹介するので、参考にしてください。
目次 [開く]
収納付きベッドの種類
収納付きベッドは、どんな風にものを出し入れするのかで次の2つにタイプがわかれます。
- 引き出しタイプ:チェストのように引き出しが付いているもの
- 跳ね上げタイプ:床板がフタのようになっていて開閉時には跳ね上げるもの
また、床板にはすのこ仕様のものと板状のパネルタイプがありますが、収納ベッドの通気性には床板の形状が大きくかかわってきます。
- すのこ仕様:空気の通り道ができるので湿気がこもりにくく、カビの心配を軽減できる
- パネルタイプ:ほこりが入りにくい利点があるが、すのこに比べると湿気がこもりやすい
カビ対策を重視するなら、通気性に優れたすのこ仕様を選ぶことをおすすめします。
収納付きベッドに湿気がこもりカビが生える原因
収納付きベッドを使う場合、一般的なベッドよりも湿気対策に気を遣わなければなりません。
元々、ベッドの下には湿気がこもりやすい条件が整っていますが、収納が付くことでさらに湿気がこもりやすくなるため、より一層の対策が必要になります。
なぜ、収納付きベッドに湿気がこもりやすいか、主な理由は以下の3つです。
収納が付くことで空気が循環しづらい
ベッドの下に何もなければ空気の通り道が作れますが、収納スペースとして使用する場合は空気が循環しないので湿気がこもりがちになります。
引き出し式で、頻繁に開閉している場合はともかく、跳ね上げ式で開閉の頻度が少ない場合は特に気をつけた方が良いでしょう。
また、ベッドを壁にぴったり付けると、空気が行きわたりにくくなり、周辺の湿った空気が滞留しやすくなるため注意してください。
マットレスから出た湿気が収納部にこもる
寝ている間にコップ1杯分の汗や水分が体から出るといわれていますが、これを吸収するのはマットレスや布団です。
吸収された水分は下の方にたまりますが、ベッド下の通気性が低い場合は、どんどんたまっていく一方で、その湿気がカビの原因になると考えられます。
また、生乾きの衣類を収納することも湿気を発生させる原因になります。
洗濯後は十分に乾燥させてから収納することが大切です。
ほこりがたまっている
ほこりが湿気を吸い込むと、湿気を含んだほこりがカビの栄養源となり、湿度と清潔さの両方が悪化します。
特に引き出し内部や、すのこの隙間など、掃除しづらい場所にほこりと湿気が長期滞留しやすくなるため、知らないうちにカビが広がってしまいます。
収納付きベッドの8つのカビ・湿気対策
収納付きベッドに湿気がこもりやすい原因についてお伝えしましたが、しっかりと対策を取れば、カビの心配を減らすことは可能です。
ここからは、収納付きベッドの8つのカビ・湿気対策を紹介します。
1.すのこ仕様の床板を選ぶ
床板がパネルタイプの場合、空気の通り道が作れずカビが生えやすくなります。
一方、すのこ仕様の床板を選べば、カビ対策が可能です。
これは、すのこには隙間があるため、マットレスから発生する湿気を効率的に逃がすことができるためです。
特に天然木のすのこは調湿効果に優れ、湿度をある程度コントロールしてくれます。
購入時は、すのこの隙間の幅もチェックしておきましょう。
隙間が狭すぎると通気効果が低くなり、広すぎると体に負担がかかる場合があります。
2.定期的に布団を干したり、マットレスを立てかけたりする
マットレスや布団を敷きっぱなしにしておくと、たまった水分を放出することができなくなります。
布団は天気の良い日に外に干す、マットレスは日陰で風通しの良い環境で立てかけるといった対策が有効です。
風通しの確保が難しい場合は、サーキュレーターや扇風機を活用して乾燥させるよう心がけましょう。
3.除湿グッズを活用する
敷くだけで湿気を吸収するシート、置くだけで水分を吸収する除湿グッズなど、湿気対策ができるグッズを活用しましょう。
除湿グッズは定期的に交換することが大切です。
繰り返し使えるタイプの除湿剤なら、天日干しや電子レンジで再生して継続的に使用できます。
収納スペースの大きさに合わせて適切な量の除湿グッズを配置することで、効果的に湿気を防ぐことができます。
4.部屋を換気する
窓やドアを開放し、部屋を換気するだけでも湿気対策になります。
2か所以上の窓やドアを開け、風の通り道を作ればより効果的です。
特に夏の湿気がこもりやすい時期の換気は、早朝や夜の湿気が少ない時間帯に行なうのが最適です。
窓が1つしかない部屋でも、ドアを開けて扇風機やサーキュレーターを使えば空気の流れを作れます。
ただし、雨の日や湿度の高い日は外気を取り込むのが逆効果になる場合もあるので、天気予報をチェックして適切なタイミングで換気を行ないましょう。
5.布団乾燥機を使う
忙しくて布団を干せない場合は、布団乾燥機を使った湿気対策がおすすめです。
ジメジメした季節でも、布団乾燥機を使えばサラッと快適な睡眠環境を作ることができます。
ダニ対策モードが付いている布団乾燥機は、湿気対策と同時に衛生面の向上も期待できます。
布団乾燥機を使う際は、部屋の換気も忘れずに行なうことで、より効果的な湿気対策になります。
6.収納部分を定期的に開閉する
収納ベッドに何を入れるかは人によって違いますが、しまいっぱなしにせず定期的に開閉するだけでも湿気対策ができます。
季節物の服や使わない布団ばかりを入れるのではなく、パジャマやタオル類など普段使いのアイテムも混ぜて収納すると、自然と開閉する機会が増えます。
また、収納物同士を密に詰めすぎないよう、適度な隙間を作ることも大切です。
梅雨の時期など湿度の高い季節は、意識的に開閉の頻度を増やして換気を心がけましょう。
7.通気性に優れたマットレスを使用する
マットレスや布団の選び方次第でも、湿気対策ができます。
通気性の良い中綿が使われた布団やコイルマットレスは湿気対策、カビ対策に最適です。
通気性を重視したメッシュ加工が施されたマットレスも効果的です。
一方で、ウレタンマットレスは密度が高く湿気がこもりやすいため、収納付きベッドには不向きな場合があります。
また、布団のシーツに相当するマットレスカバーを使用することで、より衛生的に使用できます。
8.ベッド枠を壁から少し離して設置する
収納付きベッドを設置する際は、壁にぴったりつけるのではなく、隙間を少し空けることがカビや湿気対策に有効です。
壁との間に空間があることで、ベッド周辺の空気が循環しやすくなり、湿気がこもるのを防げます。
また、隙間があることで掃除もしやすくなり、ほこりの蓄積も防げるでしょう。
設置時に少し配慮するだけで、長期的なカビ予防効果が期待できます。
おすすめ!通気性の良い収納付きベッド6選
ジメジメした季節も安心しておやすみいただくためには、すのこベッドが特におすすめです。
収納が付いていても湿気が気にならない、通気性の高いベッドを選んでおけばカビ対策もバッチリです。
ここでは、通気性に優れたすのこ仕様の収納付きベッドを6つご紹介します。
省スペース設計で機能が充実した理想のベッド「ZESTO」
床板は有機性の高いすのこ仕様、ヘッド部にはコンセントと棚付きで、床面下には便利な引き出し収納も付いたすのこベッド。
すっきりとしたデザインで、どんなお部屋にも馴染んでくれます。
スマートなデザインの跳ね上げ式収納ベッド
床面には寝心地が良く通気性に優れたすのこ仕様のウッドスプリングを採用。
跳ね上げ式なので大きなもの、かさばる物の収納にも便利で、出し入れもラクラク。
棚やコンセント、ブックシェルフなど、ベッドボードの機能も充実しています。
ネルコンシェルジュオリジナルの親子ベッド「Rosetta」
親ベッドの下にキャスター式の子ベッドが付いた親子ベッド。
子ベッドを引き出し式の収納スペースとして使えば出し入れもスムーズ。
機能性はもちろん、どんなお部屋にも馴染んでくれるお洒落なデザインです。
4口のコンセント(2通常+USB-A+USB-C)を兼ね備えた収納付きベッド
ヘッドボードはデザイン性が高い洗練されたデザイン。iPadが置けるディスプレイ棚が特徴のモダンな木目調デザインです。
カントリー調収納付きベッド ラルーチェ
当社オリジナルのカントリー調木製収納ベッドです。天然木の風合いを活かしたカントリー調の温もりあるデザインがお部屋に優しさをプラスします。
収納スペースが充実したすのこ仕様の木目調ベッド「LYCKA2」
ヘッド部には目に優しい照明とスマホなどの充電ができるコンセント付きの棚を搭載。
両サイドにも雑誌などの収納に使えるオープンスペースが付いているので、手狭なお部屋にも設置しやすく、便利に使えるすのこベッドです。
収納付きベッドのメリット
ここからは、収納付きベッドのメリットについて解説します。
収納力がアップする
収納付きベッドのメリットの一つに、ベッド下のデッドスペースを有効活用できることがあります。
通常は何も置けない床下の空間に、衣類や寝具、タオル類などを大量に収納することが可能になります。
引き出し式タイプなら季節の変わり目の衣替えも楽になり、跳ね上げ式なら大きな荷物もまとめて収納可能です。
ベッド一台で寝る機能と収納機能を兼ね備えているため、効率的な収納方法として多くの人に選ばれています。
部屋がすっきりする
収納付きベッドは限られた住空間を最大限に活用できる優れものです。
ワンルームや1Kなどの狭い部屋でも、ベッド一台で寝る場所と収納場所を同時に確保できるため、別途収納家具を置く必要がありません。
床に散らかりがちな荷物をベッド下に片付けられるため、部屋全体がすっきりと片付いて見えます。
特に都市部の賃貸住宅では貴重な床面積を有効活用でき、生活動線もスムーズになります。
家具の数を減らせるため、掃除もしやすくなり、いつでも整理整頓された快適な空間を保てるでしょう。
コスト削減になる
収納付きベッドは家具購入費を抑えられる経済的な選択肢です。
通常であれば、ベッド、チェスト、収納ボックスなどを個別に購入する必要がありますが、収納付きベッド一台で多くの機能をカバーできます。
特に一人暮らしを始める際の初期費用を抑えたい方にとっては、大きなメリットになるでしょう。
品質の良い収納付きベッドを選べば長く使えるので、コストパフォーマンスに優れた選択になります。
収納付きベッドのデメリット
次に収納付きベッドのデメリットについても見ていきましょう。
重くて動かしにくい
収納付きベッドの特徴に、通常のベッドと比べて重量があることが挙げられます。
収納部分の構造や引き出しなどのパーツが加わって重くなるため、模様替えや掃除の際にベッドを動かしたいときも、ほかの人の手が必要になることがあるかもしれません。
そのため、部屋のレイアウトを頻繁に変えたい方や、気軽に家具を動かしたい方には不向きな場合があります。
収納付きベッドを購入するときは、事前に設置場所をしっかりと検討することが大切です。
ほこりがたまりやすい
ベッド下の収納部分や引き出しの奥、隙間などは掃除機が届きにくく、日常的な清掃が困難になりがちです。
引き出し式の場合はレールや底面部分、跳ね上げ式の場合は開閉部分の隙間などにほこりが入り込むことがあります。
アレルギーをお持ちの方や清潔な環境を重視する方は、小まめな掃除が必要になることを考えておく必要があるでしょう。
カビが発生しやすい
ベッド下の収納部分は密閉性が高く、人が寝ている間にかく汗や、体温による湿気が床との間にたまり、湿気がこもりやすい環境です。
特に梅雨の時期や冬場の結露が起きやすい季節は要注意です。
収納している衣類や布団にカビが生えてしまうと、健康被害や臭いの原因となります。
収納付きベッドを選ぶ際は、すのこタイプなど通気性の良い商品を選ぶことが重要です。
収納付きベッドで後悔しないために!選ぶときのポイント
収納付きベッドは便利な家具ですが、選び方を間違えると後悔することもあります。
最後に、後悔しないための収納付きベッドの選び方を解説します。
購入前に確認すべきポイントを押さえておけば、自分に合った収納付きベッドを見つけやすくなるでしょう。
収納タイプと容量
引き出し式は頻繁に使うものの収納に便利で、片側または左右どちらにも設置可能なタイプがあります。
一方、跳ね上げ式は大容量の収納が可能で、布団や季節物など大きなアイテムをまとめて収納できます。
収納したいものの種類と量を事前に把握し、日常的に使うものが多い場合は引き出し式、大きなアイテムの長期保管が中心なら跳ね上げ式を選ぶとよいでしょう。
また、収納部分の深さや仕切りの有無も使い勝手に大きく影響するので、購入前に必ずチェックしておきましょう。
通気性
収納付きベッドを選ぶ際は、カビの発生を防ぐために通気性を重視することが重要です。
床板はすのこ仕様を選ぶことで板と板の間に隙間があり、体から発せられる熱や湿気を効率良く逃がしてくれます。
さらに、床板の材質も重要で、天然木は調湿効果があり通気性に優れています。これらの要素を考慮して選ぶことで、カビや湿気のトラブルを防ぎ、快適な睡眠環境を維持できます。
サイズと設置場所
収納付きベッドを選ぶ際は、部屋の広さと設置場所を慎重に検討することが大切です。
引き出し式の場合は、引き出しを開けるためのスペースが必要になるため、ベッド周りに十分な余裕があるかを確認しましょう。
また、収納付きベッドは重量があるため、一度設置すると移動が困難になることがあります。
部屋の入口からベッドまでの搬入経路や、組み立て作業に必要なスペースも事前に測っておきましょう。
通気性の良い素材の収納付きベッドは「ネルコンシェルジュ」で探そう
収納付きベッドは収納力に優れた便利な家具ですが、湿気がこもりやすく、カビの原因になることがあります。
しかし、すのこ仕様の床板や通気性の良いマットレスを選ぶことで、湿気対策がしやすくなります。
さらに除湿グッズや換気の工夫と併せて使えば、快適に長く使用できるでしょう。
通気性の良い素材を使ったベッドをお探しの方は、「ネルコンシェルジュ」をぜひご利用ください。
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