多くの日本人が布団よりもベッドで寝るようになってからずいぶん経ちます。寝心地を左右する要素も布団からマットレスへと移り変わりました。
それでは、マットレスの正しい選び方はご存じでしょうか?
より上質な睡眠をとるには、「自分に合ったマットレスを選ぶ」ことが重要です。
今回は、マットレスの中でも「スプリングマットレス」に注目し、その種類や主な特徴、体型別のおすすめ商品をご紹介します。ぜひご自分に合ったマットレスを見つけてください!
目次 [開く]
そもそもマットレスの役割とは?
マットレスの本質的な役割は、寝ている間に背骨を自然なS字ラインに保ち、体圧を均等に分散して身体を支えることです。
これによって腰や肩に掛かる負担が軽減され、寝返りがスムーズに行えるため快適な睡眠を促します。良質なマットレスは翌朝の体調にも影響し、疲れにくく、コリや痛みの予防にも役立ちます。
睡眠の質向上と健康維持に欠かせない、重要な寝具です。
マットレスのおもな種類とメリット・デメリット
それではマットレスにはどのような種類があるのでしょうか。ここではマットレスの種類について解説していきます。
コイルタイプ
コイルタイプのマットレスを3種類に分けて解説していきます。
ポケットコイルマットレス
一つのスプリングを不織布の小さな袋に入れ、マットレス全体に敷き詰めたものがポケットコイルマットレスです。
コイル一つ一つが独立し、身体を「点」で支えるので、身体の凹凸に沿ってフィットする柔らかめのマットレスです。
[メリット]
[デメリット]
フローリングなどの固い床の上に仰向けになるとわかりますが、背中や首周りと床の間には、必ず隙間が空くものです。この隙間があると、お尻や肩甲骨などの接地する部分に多大な負担がかかるので、痛みの原因になります。
ポケットコイルマットレスは、一つ一つのコイルが、この隙間を埋める働きをするので、「体圧分散」という点で非常に優れているのです。
また、理想的な寝姿勢と言われている「背中がS字の状態」を保てるといった利点もあります。
ボンネルコイルマットレス
個々のコイルスプリングを連結させ、一つの土台になっているのが「ボンネルコイル」です。
コイル全体が身体を「面」で支えるので、緩やかに沈むという特徴があり、寝心地は硬めです。土台の上に中材を入れ、側生地で仕上げてあります。
[メリット]
[デメリット]
高密度スプリングマットレス
「フランスベッドが日本人の体型・寝姿勢を考え製造しているマットレス。
一本の鋼線で一台のマットレスを作り、「面」で身体を支えます。部分的な落ち込みがなく、かつ通気性が良いのが特徴です。
[メリット]
高密度連続スプリングマットレスの大きなデメリットは、「価格が高い」ということです。
しかしそれを補って余りあるメリットがたくさん存在します。
まず、ポケットコイルの欠点である通気性や耐久性が改善され、ボンネルコイルの欠点である横揺れも軽減されています。
さらに日本人の体形に合った固さで、体圧分散効率も優秀。外はソフト、中はしっかりと支える構造でS字型の寝姿勢を保てます。
ノンコイルタイプ
ノンコイルマットレスは、ばねを使わずウレタンやラテックス、ファイバーなどの素材で体を支えるタイプのマットレスです。
ウレタンは体にフィットしやすく、ラテックスは高反発で耐久性があり、ファイバーは通気性や水洗い可能な点が魅力です。
音が静かで振動も伝わりにくく、快適な睡眠をサポートします。
[メリット]
[デメリット]
タイプ別|おすすめのマットレス9選
ここからは、タイプ別に分けておすすめマットレスをご紹介していきます。
コイルタイプ4選
コイルタイプでおすすめのマットレスを4選紹介していきます。
高密度ポケットコイルマットレス シングル ハードタイプ
日本人の体格、環境を考慮して、できたマットレスです。高密度なポケットコイルスプリングが、お客様個々の体型、体重に合わせてきめ細やかに対応し、気持ちのよい眠りをサポートします。
高密度ポケットコイルマットレス シングル
当社オリジナル ベッド・コンシェルジュ nerucoオリジナルのポケットコイルスプリングマットレスです。日本人の体格、環境を考慮して、できたマットレスです。
フランスベッド マルチラススーパースプリングマットレス シングル XA-241
高密度連続スプリングによって均等に体圧分散されるため背筋が伸び、理想の寝姿勢を保つことができます。防カビ・抗菌・防臭加工が施されています。日本の湿度に合わせて通気性も抜群のマットレスです。また、メーカー2年保証付きです。安心してお使い頂けます。
フランスベッド 超硬いプリングマットレス シングル IFM-002
フランスベッドとインテリアオフィスワンが共同開発した「超硬い」マットレスです。
体格の大きな方や、寝返りがしにくいというお悩みがある方におすすめのマットレス。
優れた通気性で湿気を逃し、朝まで快適な睡眠をサポートしてくれます。2年保証付き。
ノンコイルタイプ5選
次にノンコイルタイプのマットレスを5選紹介していきます。
四つ折りウレタンマットレス ダブル
当社オリジナルの四つ折りウレタンマットレス。
高反発プロファイルウレタンが身体を点でしっかり支えます。
280Nのかためのウレタンにより、安定感のある寝心地を実現。寝返りがしやすく、理想的な体圧分散で自然な寝姿勢をサポートします。
TEIJIN V-Lap(R)なか綿使用 薄型軽量マットレス
軽量で扱いやすいので2段ベッドやロフトベッドのマットレスにピッタリ!
ふとんみたいなマットレス シングル 12cm厚
柔らかな感触と、厚み12センチの寝返りしやすい高反発ウレタンで快適な睡眠をサポート!
マットレスとしても敷布団としても使用可能。しっかり体を支える三層構造で優れた快適さをお届けします。
点で身体を支える 高反発マットレス ダブル
点で体を支え、体圧を分散してくれるプロファイル加工の高反発マットレスは、寝ている間に腰や肩だけに体重がかかり、目が覚めた時に痛みを感じる人におすすめです。
程よい硬さがあるので寝返りをうつ時もサポートしてくれて、眠りを妨げることがなく朝までぐっすり眠ることができます。
洗えるウレタンマットレス アラエルーノマットレス シングル
衛生面はもちろん、寝心地の良さにもこだわっているので、体圧を分散してくれる硬めのマットレスをお探しの方にもおすすめです。
一点に体重がかかった時には吸収、広い面で体重がかかった時には反発するマットレスは、寝返りもサポートしてくれます。
自分に合ったマットレスはどのタイプ?選び方のヒント
自分がどのタイプのマットレスがあっているのか理解を深めることができるように選び方の例を紹介していきます。
コイルタイプがおすすめの人
コイルタイプのマットレスは、体格や寝姿勢によって選ぶと快適に使うことが可能です。
柔らかめの寝心地が好みで、体重が軽めの方にはポケットコイルがおすすめ。
反対に、しっかりとした硬さを求める方や寝返りをよく打つ方にはボンネルコイルが向いています。
高密度スプリングマットレスは日本人の体型や湿気の多い気候に合っており、長く使いたい方に最適です。
ノンコイルタイプがおすすめの人
ノンコイルマットレスは、体をやさしく包み込む寝心地を好む人や、隣の人の動きや振動が気になる人に最適です。
金属バネを使っていないため、静かで揺れが少なく、快適な睡眠をサポートします。
軽量で取り扱いやすく、通気性や抗菌性に優れた素材も多く、アレルギーが気になる方にもおすすめです。
自分に合ったマットレスを探す際に注目すべきポイント5選
自分に合ったマットレスを見つけるためにおさえておきたいポイントを以下の5つにわけて解説していきます。
- 1.硬さ
- 2.反発力
- 3.素材
- 4.サイズ
- 5.機能性
1.硬さ
マットレスの硬さは、寝姿勢と体重に大きく関係します。
硬すぎると腰が浮き、柔らかすぎると体が沈みすぎて姿勢が崩れやすくなります。
理想的なのは、体をしっかり支えつつ適度に沈む硬さです。一般的に、仰向け寝の人にはやや硬め、横向き寝の人にはやや柔らかめのマットレスが合いやすいとされています。
2.反発力
マットレスの反発力は寝心地に大きく影響します。高反発は体を押し返す力があり、寝返りがしやすく、腰への負担を軽減します。
一方、低反発は体にフィットし包み込むような感覚で、リラックス感を得やすいのが特徴です。
年齢や筋力により寝返りのしやすさも異なるため、自分の体に合った反発力を選ぶことが、快適な睡眠のカギになります。
3.素材
マットレスの素材によって通気性や耐久性が異なり、選び方に影響します。ウレタンは柔らかさと反発力のバランスが良く、扱いやすいため人気です。
ラテックスは自然素材で弾力性に優れ、ファイバー素材は通気性が高く蒸れにくいのが特徴です。
アレルギー対策や防ダニ加工など、機能面にも注目して選ぶことで、より快適で衛生的な睡眠環境が整えられます。
4.サイズ
マットレスは使用人数や寝相、部屋の広さを考慮してサイズを選ぶことが大切です。
一般的にシングル、セミダブル、ダブル、クイーンなど複数のサイズがあり、一人で使う場合でも寝返りをしやすくするにはセミダブル以上がおすすめです。
パートナーと一緒に使う場合は、より広いサイズを選ぶことで快適に眠ることができます。
5.機能性
マットレスには、防臭・抗菌加工や通気性の良さ、洗えるカバーなど、快適性を高める機能が備わったものがあります。
また、重さや折りたたみやすさも日常の取り扱いに影響するため、使いやすさの面でも確認が必要です。
季節や住環境に応じて、湿気対策や温度調整に優れた機能を持つモデルを選ぶことで、より快適な睡眠環境を整えることができます。
マットレスを少しでも長く使用し続けるコツ
購入したマットレスを長期間にわたって使用できるように長持ちさせるコツをここでは紹介していきます。
過度な圧力がかからないようにする
過度な圧力がかからないようにするには一部に重い物を長時間置かないことが重要です。
また、同じ場所に座ったり寝たりする習慣は、偏りやヘタリの原因となります。体重が均等に分散されるよう意識して使うことで、マットレスの寿命を延ばすことが可能です。
定期的に寝る位置を変えたり、マットレスをローテーションするなどのケアも効果的です。
マットレストッパーを併用する
マットレストッパーを使うことで、マットレスの直接的な摩耗や汚れを防げます。
硬さや寝心地の調整も可能で、自分好みの寝心地にカスタマイズできます。
これによりマットレス本体の寿命が延びるだけでなく、睡眠の質も向上しやすくなります。
手軽にできるメンテナンス方法として、多くの人におすすめです。
定期的にマットレスの向きを変える
定期的に頭と足の位置を入れ替える「ローテーション」が効果的です。
さらに、両面使えるタイプのマットレスなら、裏返し(フリップ)も行うことで耐久性が向上します。
ケアを続けることで、マットレスを長期間快適に使い続けることが可能になります。
定期的なメンテナンスが、良い寝心地を保つポイントの一つです。
マットレスを買い替えるタイミング
マットレスはへたりや寝心地の悪化、腰痛などの症状が現れたら買い替えのサインです。一般的な耐用年数は5〜10年ですが、使用状況によって異なります。
特に寝起きに疲労感を感じたり、マットレスに凹みやきしみ音がある場合は買い替えを検討しましょう。
自分に合ったマットレスをお求めの際は「ネルコンシェルジュ」のご利用がおすすめ
この記事ではマットレスの種類や自分に合う選び方を紹介しました。
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