部屋をコンパクト、あるいは家具の少ないすっきりしたレイアウトにしたいのであれば、スペースの有効活用ができる収納付きベッドをおすすめします。ただ、使い方や部屋の広さなどによってはデメリットもあるため、特徴を事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、収納付きベッドと収納のないベッド、それぞれのメリット・デメリットを解説します。さらに、デメリットへの対策や選び方のポイント、ネルコンシェルジュおすすめ商品もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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収納付きベッドのメリットとデメリット
収納付きベッドは、物の収納場所に悩んでいる方やすっきりとした部屋を目指す方にとって便利なアイテムです。しかし、導入にはメリットだけでなくデメリットも存在するため、購入後に後悔しないよう事前にしっかりチェックしておきましょう。
収納付きベッドのメリット
収納付きベッド導入のメリットは、ベッドと収納の2つの役割を1台でこなせる点です。タンスやチェストといった収納家具を新たに購入する必要がなくなるため、そのぶん部屋のスペースを有効活用できます。
ベッド下収納は通常の引き出しケースよりやや幅広のものが多く、大きい物や収納場所に困る物をすっきりとしまうことが可能です。
ベッドは収納の有無にかかわらず、一般的に価格が高い家具でもあります。ベッド+収納家具を購入するよりも、収納付きベッド単体のほうが結果的にトータルコストを抑えられることもあるでしょう。
収納付きベッドのデメリット
収納付きベッドは、床との間に隙間がないため通気性が低く、寝具からの湿気が溜まりやすいため、カビ対策が欠かせません。また、ベッド下はほこりが溜まりやすいにもかかわらず、掃除がしにくい点もデメリットです。
引き出しタイプのベッドの場合は開閉のためのスペースが必要となるほか、ベッドの高さによっては部屋に圧迫感を与えてしまうこともあるため、購入前にベッドや設置場所をしっかり計測しておく必要があります。
さらに、収納がないタイプに比べ、引き出し部分のパーツが多いために価格が高めで、組み立てに時間がかかることも考慮しておきましょう。
収納のないベッドのメリット・デメリット
続いて、収納のないベッドのメリットとデメリットをご紹介します。
収納のないベッドのメリット
収納のないベッドは、収納力に欠ける代わりにデザインの豊富さや価格の安さがあるほか、ベッド下を自由にカスタマイズできる点などが魅力です。例えばデザインなどが同じで収納ありなしのタイプがある場合、収納があるベッドに比べて価格は安くなります。
収納部分のコストをほかに充てられるため、床面がすのこになっていたり、布団が干せるすのこベッドであったりと機能性が高いものや、上記画像のように天然木無垢材、もしくは天然木の突板を使用したナチュラルな雰囲気・上質さを味わえるものも多いです。
天然木を使用するベッドは、その上質さを際立たせるため、あえて収納など機能を付けない場合もあります。
デザインの幅も広がり、北欧テイストのもの~モダン、ヴィンテージなものまでデザインがおしゃれなものも収納付きベッドに比べると多い印象です。
ヘッド上にスペースが付いた棚付きベッド(宮付きベッドとも)であれば、スマートフォンや小物などが置けます。人によってはヘッドの棚スペースだけで十分な場合もあるでしょう。
脚付きベッドの場合は、収納ボックスなどで自由にカスタマイズでき、床面下が開けているためお掃除も楽にできます。
収納のないベッドのデメリット
収納がないため、クローゼットなどがなければ別途収納用の家具を購入する必要があります。
当然ながら、そのぶん部屋のスペースは狭くなり、購入費用もかかります。
収納ありなしの両タイプがあるベッドで、収納なしのタイプを最初に選んだ場合、あとから引き出しが欲しくなっても、引き出しのみを追加するのが難しいメーカーや商品もあります。お好みの収納ボックスを利用することもできますが、ベッドとのデザインの統一感にもこだわりたい場合は、収納付きのほうがきれいに見えるでしょう。
収納付きベッドと収納なしベッド、それぞれどんな人に向いている?
収納付きと収納なし、それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、どちらのベッドがどのような人に向いているのかを解説します。ご自身はどちらに当てはまるのか、選ぶ際の参考にしてください。
収納付きベッドが向いている人
収納付きベッドは、ワンルームなど収納家具を置くスペースが限られている方におすすめです。家具の数を減らすことで、部屋を広く使えます。
また、ベッドと一体化した収納は、インテリアの統一感を保ちたい方にもぴったりです。市販の透明ケースのように中身が透けることもなく、見せない収納ですっきり整います。
跳ね上げ式ベッドなどであれば、スーツケースやシーズンオフのアイテムといった、使用頻度が低くて大きな物を収納したい場合にも最適です。
収納のないベッドが向いている人
なるべく費用を抑えたい方は、収納のないベッドがよいでしょう。特に脚付きベッドは下の空間が広く空いていて通気性が良く、掃除がしやすいことから、こまめなお手入れで清潔さを保ちたい方にも向いています。
また、市販の収納ケースでより使いやすくしたい方、同じ価格なら収納よりもデザイン性や質にこだわりたい、という方にもおすすめです。
収納付きベッドを快適に使用するためのポイント3選
収納付きベッドのデメリットは、少しの工夫で十分対策が可能です。ここでは、収納付きベッドをより快適に使うためのポイントを3つご紹介します。
1.湿気・カビ対策
収納付きベッドの湿気対策には、こまめな換気を行ないましょう。引き出しを開けてなかにこもった空気を入れ替えたり、サーキュレーターでベッド下に風を送ったりするのも効果的です。寝具は定期的に干し、マットレスも壁に立てかけるなどして湿気を逃がしましょう。
収納スペースには市販の除湿剤やカビ防止シートを、マットレスの下には寝具用の除湿シートを敷くのもおすすめです。
2.ほこり対策
ベッド下収納は床面に近いため、舞い上がったほこりが入り込みやすくなっています。長期間使わないものなどは特に、収納袋やプラスチックケースなどに入れてからしまうとほこり対策に効果的です。
また、寝具もほこりの原因となります。ほこりが出にくいマットレスや布団、高密度の生地でできたカバーなどを使うのもよいでしょう。
ほこりが入り込まないようにしたい場合は、フタ付きの引き出し収納ベッドを選ぶのもおすすめです。
3.使いやすさの向上
ベッド下の引き出しは空間が広く、細かい物を入れると雑然としがちです。そのため、仕切りやケースを使って整理をすればまとまりやすく、小物も見付けやすくなります。
また、何をしまったか忘れてしまうといったお悩みには、「夏物」「冬物」などケースごとに中身を書いたラベルを貼っておくのがおすすめです。何が入っているのか一目でわかるので、わざわざケースを開けて探す手間が省け、使いやすさが格段に向上します。
収納付きベッドの種類
収納付きベッドは、収納部分の構造によっていくつかの種類があり、それぞれ収納力や使い勝手が異なります。ここでは、代表的な5種類をご紹介します。
引き出し型収納ベッド
引き出し型は、ベッド下に2~3杯の引き出しが付いた、収納付きベッドで最も一般的なタイプです。キャスター付きで楽に引き出せるので、部屋着やインナーといった衣類のほか、日常的に使う小物類などを収納するのにも適しています。
引き出しが1段なのでベッド自体の高さが抑えられ、収納力と部屋の開放感の両立ができます。ほかの種類と比べてデザインが豊富で、価格が手頃なものが多いのも魅力の一つです。
チェスト型収納ベッド
ベッド下が2段構造のチェストになっていて、大容量の収納が可能なタイプのベッドです。引き出しの数が4~6杯と多く、タンスのように使えるため、物を整理してたくさんしまいたい、あるいは部屋が狭くて収納家具が置けないといった場合に向いています。
一方で、ベッド全体に高さが出るため、部屋に圧迫感を与える可能性がある点には注意しましょう。
跳ね上げ式収納ベッド
跳ね上げ式とは、ベッドの床板を開閉できるタイプのベッドです。ガス圧式のため、小さな力でもスムーズに持ち上げることができます。
また、ベッド下がまるごと収納スペースになるため、大きな物や長い物でもまとめて保管できます。引き出し式のように横のスペースを確保する必要がなく、コンパクトな寝室にも最適です。
フタ付き収納ベッド
床板そのものが収納スペースのフタになっているタイプのベッドです。跳ね上げ式のようにガス圧の補助がないため、物の出し入れの際にはマットレスを移動して人力でフタを外す手間がかかります。そのぶんシンプルな構造なので組み立てやすく、跳ね上げ式よりも価格が安い傾向にあります。
使用頻度が低い来客用の寝具や、オフシーズンの家電など、長期間保管しておきたいものの収納に適しています。
ただし通気性は低いため、湿気・カビ対策は欠かさず行ないましょう。
ロフト型収納ベッド
ロフト型はベッドの位置が高く、ベッド下の空間が広いのが特徴です。高さはハイ・ミドル・ローとあり、ハイタイプではチェストだけでなくデスクを置くなど、自由なレイアウトが楽しめます。
ただし、高さがあるほど天井との距離が近くなり、部屋に圧迫感が出やすくなります。
床面積が限られた部屋では、ベッド下を有効活用できるのでおすすめです。圧迫感が気になる場合は、ロータイプを選ぶとよいでしょう。
収納付きベッドの選び方3選
ここからは、収納付きベッドの選び方を3つご紹介します。ポイントを押さえて、ご自身の使い方や部屋の環境に合った1台を見付けましょう。
1.収納するものに合わせて選ぶ
まずは、ベッド下に収納する物と量を決めておくことが、ベッド選びで失敗しないコツです。
下着や靴下、部屋着などの日常的に使う衣類や小物を収納するのであれば、出し入れが簡単な引き出し型やチェスト型が便利です。
一方で、引き出しの横幅に収まらないサイズの物や、季節品など年に数回しか出し入れしない物を保管する場合は、収納スペースが広い跳ね上げ式やフタ付きのタイプが活躍します。
2.部屋の大きさに合わせて選ぶ
部屋の広さやレイアウトも、ベッド選びの重要な判断基準となります。
引き出し型やチェスト型は、ベッド横に引き出すスペースが必要なため、ある程度の広さがないと使いにくいでしょう。寝室が狭くて十分な動線を確保できない場合は、ベッド周りのスペースが不要な跳ね上げ式やフタ付きがおすすめです。
また、ベッドの高さによる圧迫感が気になるなら、チェスト型よりも背の低い引き出し型を選ぶと、より開放的な印象になります。
ロフト型は、収納家具を置くスペースを節約して、ベッド下により多くの物を収納したい場合に最適です。
3.床板の種類で選ぶ
床板の種類は、ベッド下収納の環境にも影響します。
床板のおもな種類には「すのこ」「パネル」「畳」があります。
・すのこ床
名前のとおり床板がすのこ状になっており、通気性の良さが大きな特徴です。寝具自体の湿気は抜けやすいものの、ベッド下に湿気が溜まりやすく、寝具から出るほこりも収納スペースに落ちやすいので、こまめなお手入れや湿気・ほこり対策は欠かせません。
・パネル床
床板が1枚または複数枚のフタ状になっており、収納部分が塞がれているタイプです。耐久性の高さに加え、収納スペースにほこりが入り込みにくい点がメリットです。
ただし、通気性がないため、マットレスに湿気が溜まりやすくなります。
・畳床
日本の気候に適した畳は調湿性に優れており、寝具や収納スペースを快適に保ちやすい素材です。断熱性・保温性にも優れているため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。防音性もあることから、生活音が気になりにくくなるでしょう。
ネルコンシェルジュおすすめの収納付きベッド5選
ここからは、ネルコンシェルジュおすすめの、デザインや機能性に優れた収納付きベッドを5つご紹介します。
引き出し収納付きすのこベッド
ヘッドボードにコンセントとUSBポートが付いた、機能的な収納付きベッドです。フレームの表面にはメラミン化粧板を使用しており、傷や水濡れに強く、汚れても簡単に拭き取りができます。床板は通気性の良いすのこ仕様で、キャスター付きの2杯の引き出しは左右どちら側にも設置可能です。
大容量収納可能なチェストベッド
深浅4杯の引き出しと、その反対側にも広い収納スペースを備えた、収納力が自慢のチェストベッドです。引き出しはほこりが入りにくいBOX構造で、スライドレールが付いているため、たくさん収納してもスムーズに開閉できます。ヘッドボードにはキャスター式のオープンラックもあり、本や小物を整理するのに便利です。
開閉ラクラク ガス圧式跳ね上げ収納ベッド
ガス圧式でマットレスを載せたままでも楽に床板の開閉ができる、縦型の跳ね上げ式ベッドです。収納スペースには仕切りがなく広く使えるため、ラグやスノーボードの板のような長尺の荷物もそのまま収納できます。床板には体圧を分散するウッドスプリングを採用し、寝心地にもこだわっています。
通気性の良いストレージボード付き収納ベッド
天然木とアイアンを組み合わせた、ヴィンテージ感のあるデザインが魅力のベッドです。ベッド下にはキャスター付きの収納ボードが2台付属しています。ボードには箱やかごなどを自由にレイアウトできるほか、囲いがないぶん引き出しタイプより通気性が良いのも特徴です。
収納力抜群!ロータイプ 木製収納ベッド RAUM(ラウム)
高さを抑えたロフトベッドとチェストシェルフがセットになった、省スペース設計のベッドです。ロータイプなので圧迫感が少なく、はしご付きで大人の方はもちろん、お子様も安心して使用できます。下の収納はオープン棚と2杯の引き出しの組み合わせで、「見せる収納」と「隠す収納」を両立できます。
収納付きベッドのデメリットは対策可能!「ネルコンシェルジュ」で使い方に合ったものを選ぼう
収納付きと収納のないベッドは、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。どちらが適しているかは、部屋の広さや価格、収納するもの、理想の部屋作りなどによって変わります。ご自身の住環境や希望に合わせて、最適なタイプを選びましょう。
収納付きベッドには、湿気やほこりといった注意点もありますが、対策次第で十分快適に使うことが可能です。今回ご紹介した種類や選び方のポイントを参考に、ご自身に合った一台を見付けてみてください。
ネルコンシェルジュでは、ご紹介した以外にもさまざまなサイズやデザインの収納付きベッドを取りそろえています。こちらのページもぜひご覧ください。